侵食の風景ー世田谷の桜 4
制作年: 2021
素材・技法: 写真, アルミニウム, UVプリント
サイズ: 44 × 66 × 2.5 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり




About the Work
- 制作年
- 2021
- 素材・技法
- 写真, アルミニウム, UVプリント
- サイズ
- 44 × 66 × 2.5 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 本間 純
- 発送元地域
- 神奈川県
- 発送までの日数
- 2週間ほど
- カテゴリー
- ミクストメディア
- スタイル
- 日常, コンセプチュアル, 社会・政治・歴史
Work Details
東京郊外の住宅街で生まれ育った私の原風景は、高度経済成長期の風景である。周りの環境が急速に開発され均質なものに変化していった。かつてあった自然や余白的な風景は見えなくなり、まるで剥ぎ取られた残像のように漂っているように感じた。私が風景に包含される「不可視性」に興味を持ったのはそのような原体験があったからだと思う。「不可視性」を風景からどのように読み取ることができるのか?そのヒントを探しに様々な場所を訪れた。福島の帰宅困難区域周辺では、誰にも見られることがない日常の光景が繁茂する草木に覆われ、埋没していくのを見た。ベルリンのかつて壁に遮られていた場所では、そこにあった壁の代わりに、ピクニックを楽しむ人たちに出会った。強制収容所跡では、かつてここから誰かが眺めていたかもしれない視線をなぞり、木々や新緑を眺めた。これらの風景を通して私の中に去来したのは「無常観」だった。忘れられた過去の事象と同じように、今目の前に広がる日常もまた時間の流れと共にやがては見えなくなっていく。何の痕跡や手がかりもなくなった場所に存在した歴史や、時間事象の折り重なりをどのように想像すればよいのだろうか。
「侵食の風景」は風景写真をアルミニウムにプリントし、その一部を削り取り、鏡面になるまで磨いたシリーズである。出現した剥き出しのアルミニウムは、イメージを侵食し遮断するボイドである。同時にそこに反射し映し出されるのは、今の世界と、私たち自身の姿である。
「侵食の風景」のシリーズは2019年にベルリン滞在時に制作を開始し発表した。2020年にその一部をvoid+(東京)での個展で発表するためインストールを終えた。その矢先、新型コロナ感染症の影響による東京都と首都圏3県の外出自粛要請に続いて日本政府の緊急事態宣言が発令された。展示した作品は発表されることがないまま何度となく開始が延期された。ぽっかり空いた時間で、この状況を反映させた新作をつくろうと考えた。東京はちょうど桜が満開の時期であった。桜の名所を訪れたが花見客は誰もいない。作品に残欠のように漂っているのは、その時の風景である。
*重さ2.7kg
*アルミ面の厚みは3mmで裏面に木製にパネルが固定されています。設置時に壁から20mmほど空間ができます。裏面には設置時にネジや釘用の穴が空いています。
*錆防止のため表面にはウレタンコーティングされています。
イメージとアルミニウムの地肌の境界部分には荒々しく削られた跡がそのまま残っていて、中心部に向かって徐々に鏡面になっています。
表面は錆防止のためウレタンコーティングされています。
アルミ面の厚みは3mmで裏面に木製のパネルが固定されています。設置時に壁から20mmほど空間ができます。
削り取られたアルミの地金部分は、鏡面になるまで研磨され、周囲の風景を反射します。
裏面の画像
釘やネジ用の穴(縦10mm×横60mm)が空いています。
裏面の画像(断面)
アルミ面の厚みは3mmで裏面には15mmと5.5mmの合板が重ねられ固定されています。穴に釘やネジの頭を引っ掛け壁に設置します。設置時に壁から20mmほど空間ができます。
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Artist
美術作家
1967 年東京生まれ。1990 年多摩美術大学立体デザイン科卒業。2019 年文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてベルリンに滞在。 本間純は世界をとりまく「見えないこと=不可視性」の探究を軸に作品を発表してきた。可視領域に不可視のそれを意図的に発⽣させることにより、隠れた歴史や習慣、社会制度を想起させる本間の作品はときに⾝体表現として、また彫刻として、あるいはインスタレーションとして媒体を問わず発表されてきた。2000年以降は国内外のアートプロジェクトでこれらをサイトスペシフィックな展開でも継続的に展開している。目に見えない部分を補足し洞察する想像力こそ、過去を再生し未来を変える手段であると本間は考えている。 近年はアノニマスな彫刻やオブジェクトなどが辿る生成(過去)と崩壊(未来)をひとつの時間軸上に現前させるシリーズ、箱に分断されたオブジェクトによって歴史や時間の不確かさ、見えなさを喚起させるシリーズなどに取り組んでいる。 近年の主な展示に個展Uncertain Stories (個展eitoeiko・東京2025)、Time and Box(西区97 号・泉州・中国2025)、RE CREATE(CPI 成都・中国2024)、黄金町バザール(横浜2024)、Now and Things(個展eitoeiko 2023)、I saw a landscape(個展void+ 2020)、 侵食の風景(個展Glogau AIR ショーケースベルリン2019)、チェンナイフォトビエンナーレ2019(インド)、侵食の肖像(個展ランゴールメトロアートセンター・バンガロール・インド2018)、空気の正体(川口市立アートギャラリー・アトリア2017)、瀬戸内国際芸術祭2013(岡山県、香川県)、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2012(新潟県)他多数。 本間 純 1967年 東京生まれ 1990年 多摩美術大学 立体デザイン科卒業 1990–1992年 多摩美術大学 彫刻科 研究生 2019年 文化庁新進芸術家海外研修制度特別研修員としてベルリンに滞在 受賞・助成 2019年 文化庁新進芸術家海外研修制度 助成 / ベルリン・ドイツ 2015年 台湾・台南市 国立成功大学 パブリックアートコンペ 実施案 一等 2011年 台湾・宜蘭市 国立宜蘭大学 パブリックアートコンペ 実施案 一等 2000年 第一回 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000 / 津南町 作品公募 一等 アーティスト・イン・レジデンス 2025年 国際アーティスト・イン・レジデンス・プログラム / No.97 West District International Art Community(泉州・中国) 2024年 A4 レジデンシー・プログラム / A4 Art Center(成都・中国) 2019年 MAMMA プロジェクト / セジョン・アートセンター(世宗市・韓国) 2019年 GlogauAIR(ベルリン・ドイツ) 2018年 Srishti Institute of Art, Design and Technology(インタリム・プログラム)/ バンガロール・インド(助成:ジャパン・ファウンデーション) 2012年 FLYOVER YOKOHAMA–MANILA / 98B コラボレイトリー(マニラ・フィリピン)(助成:ポーラ・ファウンデーション、ジャパン・ファウンデーション) 個展 2025年 Uncertain Stories / eitoeiko(東京)、Time and Box / No.97 West District International Art Community(泉州・中国) 2023年 Now and Things / eitoeiko(東京) 2021年 I saw a landscape / bononkyoto(KYOTOGRAPHIE KG+)(京都) 2020年 I saw a landscape / void+(東京) 2019年 侵食の風景 / GlogauAIR ショーケース・ギャラリー(ベルリン・ドイツ) 2018年 侵食の肖像―バンガロール / ランゴール・メトロ・アートセンター(バンガロール・インド) 2015年 無名の国 / TRAUMARIS/SPACE(東京) 2010年 Breeze―旅 / 横浜市庁舎 市民ホール(神奈川) 2009年 そして川は流れる / 黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川) 2007年 Breeze―4本の旗 / ギャラリーキャプション(岐阜) 2006年 Breeze―ステートメント / ギャラリーキャプション(岐阜) 2005年 Horizon / ギャラリー現(東京) 2004年 Around / ラ・ガルリ・デ・ナカムラ(東京) 2003年 Midori(新世代への視点/テン・エレメンツ)/ ギャラリー現(東京) 2001年 Chattering / ギャラリー現(東京)、Welcome in / デスペラード(東京) 1999年 Pass / ギャラリー現(東京) 1998年 There / ギャラリー現(東京) 1997年 Rope / ギャラリー現(東京) 1996年 Pin / ギャラリー現(東京) 主なグループ展 2024年 Community Memories / No.97 West District(泉州・中国)、RE CREATE / CPI(成都・中国)、黄金町バザール 2024(神奈川)、VOID+STOCK Exhibition Part 2 / void+(東京) 2023年 極寒芸術祭(弟子屈町・北海道) 2022年 極寒芸術祭(弟子屈町・北海道) 2021年 桜を見る会 / eitoeiko(東京)、極寒芸術祭(弟子屈町・北海道) 2020年 みえないものからみえるもの / 天王洲セントラルタワー・アートホール(東京) 2019年 チェンナイ・フォト・ビエンナーレ 2019(チェンナイ・インド) 2017年 空気の正体 / 川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉)、ヤングアート長岡(新潟) 2016年 弟子屈極寒芸術祭(弟子屈町・北海道) 2014年 越後妻有雪アートプロジェクト / まつだい農舞台(新潟) 2013年 瀬戸内国際芸術祭 2013(香川・岡山) 2012年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2012(新潟) 2011年 AOBA+ART(横浜・神奈川)、黄金町バザール 2011(神奈川) 2010年 越後妻有雪アートプロジェクト(新潟) 2009年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2009(新潟)、水都大阪 2009(大阪)、TAMAVIVANT 2009 / 多摩美術大学(東京) 2008年 黄金町バザール 2008(神奈川)、AOBA+ART(横浜・神奈川) 2007年 Happy Hours / Zaim Underground(神奈川) 2006年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2006(新潟) 2004年 MUSELAND 2004 / 北海道立近代美術館(北海道) 2003年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2003(新潟) 2001年 青葉トリエンナーレ 2001(神奈川) 2000年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2000(新潟) 1999年 ジャパンアートスカラシップ マケット展 / スパイラルホール(東京) 1996年 Morphe ’96(青山・東京) 1992年 Encountering the others(ハンミュンデン・ドイツ)
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