神 馬

制作年: 2024

素材・技法: その他

サイズ: 210 × 260 × 60 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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神 馬
神 馬
神 馬
神 馬

About the Work

制作年
2024
素材・技法
その他
サイズ
210 × 260 × 60 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
額装
未設定
作品証明書
未設定
カテゴリー
その他

Work Details

CONCEPT

現世と常世、二つの世界を行き来するための器として折り紙(形代)に着目しました。
伝承折り紙として継承、洗練された形は過不足のない完璧さを感じさせます。
何かを超越した存在感を放つそれを、木彫で制作することにより迫力や重さ、物質感を伴い、まるで別の世界から来た使者のような偶像化を試みています。
自身よりも大きい存在、それに見下ろされる異様さ、神秘さ、近寄り難さを東京の街を歩く人々と共有したいと思いました。

Brillia Art Award 2024大賞
審査員より:選出の理由

Brillia Art Award Cube 2024の3作品は、それぞれ異なる素材と技法で道行く人たちを楽しませてくれました。

その中でも、白谷琢磨作「神馬」はシンプルな作品ではありますが、折り紙の馬の造形から感じ取れる親しみと、空間に対する大きさのインパクトが目に飛び込み、さらにその素材が木で彫られていることに気がつくと、作品に込められた作者の思いが伝わってくるようです。 本来、折り紙は宗教的な装飾から儀礼としての紙包みへと発展し、そして遊戯へと進化したと言われています。本作品はまさに、色や形態、大きさで折り紙のプロセスを一つの作品に表現した作品と言っても過言ではありません。

年々、海外の旅行者も多くなっており、通りすがりの外国からの来訪者にも、アートで日本の文化を伝える作品として高く評価できることから、大賞作品とさせて頂きました。

ARTIST VOICE

Q:応募のきっかけは?
立体作品が応募可能な都内のコンペを中心に探していたところ、HPで知りました。

Q:どうやって企画を考えたのですか?
もともと作っていたシリーズの大型作品を制作したいという気持ちがあり、資金や時間の面で先延ばしにしていたところ、制作補助金があれば可能なのではと応募しました。

Q:作品に込めた想いを教えてください。
折り紙をモチーフにした作品は、どこか別の世界を予感させるような存在感を意識しています。神仏のような堂々とした佇まいに救われるような気持ちで制作しています。

Q:実際に作品を完成させた感想をお聞かせください。
大型作品は構想はしていても実現するためには様々な課題がありました。制作の機会に恵まれたことは大変嬉しく、一歩が踏み出せたことは自身の中でもとても大きなことでした。
実際に完成させてみるとその迫力と存在感に制作する意義を見出すことができました。今後、多少無理をしても大型作品の制作を継続していきたいです。

EVALUATION

小山 登美夫(小山登美夫ギャラリー株式会社 代表取締役/日本現代美術商協会副代表理事)

漆で覆われた大きな折り紙の馬の立体は、塊の彫刻とは違い軽やかで今にも動き出しそうな彫刻作品になってます。木でこの形を作り出す作業は大変だったろうなと思います。でも、その労苦は吹っ飛ぶくらい、空間にスッキリと存在していて、素敵なものになっています。幸運を運んできそうです。

橋本 和幸(東京藝術大学 美術学部長・美術研究科長 デザイン科 教授 兼 芸術未来研究場 瀬戸内海分校プロジェクトリーダー)

折り紙の造形を木彫と漆で表現を試みたインパクトのある作品です。大きな無垢材を寄せて彫刻してあり、実際近くで見るとノミ跡から作者の息遣いも感じられ繊細な仕事と大胆な造形がほどよい存在感を醸し出していました。大きな空間にも負けない迫力と繊細があるので今後の作品展開も楽しみです。

遠山 正道(株式会社スマイルズ 代表/株式会社 The Chain Museum 代表取締役)

"馬"だと分かっているのに"鶴"とつい言ってしまう程に我々に折り紙という記号は染み付いている。そこに非常に丁寧で上質な木彫と乾漆という技巧をじっくりと時間をかけて実態化させたこの構築的な作品は工芸を超えて現代アートの世界から我々日常の空間に降りたつ。アート、デザイン、日常、伝統、技術、日々の営み、それらを簡単に包含してしまう軽やかな強さを持っている。

坂本 浩章(公益財団法人彫刻の森芸術文化財団 東京事業部 部長)

折り紙で作られた馬の造形は、板材を重ね合わせた作りではなく、丁寧に彫られた木彫である事に気づくと、作者の手仕事が伺えて造形に対する想いが伝わってきました。また、表面に施された着彩も単色ではないことで、表情が豊かであり今にも動き出しそうな印象を受けました。昨年は様々な災いが重なり、心穏やかではない年の始まりでしたので、この作品を目の当たりにした際に、新たな気持ちで前に進む力強さを感じました。

Exhibition Information

過去の展示
Brillia Art Award Cube 2024
2024.07.01 - 2025.01.31

Artist

白谷琢磨
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白谷琢磨

彫刻家

1994 佐賀県生まれ
2019 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2021 同大学院美術研究科彫刻専攻修了
日本古来の伝統素材で折り紙を木彫作品へと再構築する。

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最終更新日
2025.11.10