
About the Work
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- クレジット
- Courtesy of adidas Originals Flagship Store Tokyo
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- 彫刻
- スタイル
- 日本画・和
Work Details
装着する器として制作しているシリーズのひとつで、adidasとのコラボレーションで制作をした。戦国武将の頬鎧という防具をモチーフにした盃。
原料: 天草陶石
ポータブルデバイスやSNSの発達により、誰でも情報発信ができるようになった。10年前と比べ、出自や地域にとらわれず、意思表示や世に出る機会を皆が得たともいえる。高みをめざす意思、声を上げる勇気があれば天下が取れる、下克上の時代だ。画一化し、窮屈さを求める社会に対するカウンターとしての個性と質を兼ね備えた地域工芸のあり方を探り、そのための価値観を育て、意思を持って発信していきたい。その志と誇りの意思を形にしたのが頬鎧盃だ。
現代のモノは工程の効率化により、摩擦のない作りやすい形状が一般化している。消費者の価値観もそれに沿ったモダン・ミニマルが一般化し、ペイントやカラーリング技術の発達により、製品の装飾は交換可能なバリエーションとして意味を剥奪された。
「頬鎧」は元来が身を守る防具ではあるが、戦国という時代、武将という特異な使い手を背景に、戦う相手を威嚇するための目的から、場合によっては過剰とも言える装飾性を持ち、形状に込められた意味合い、フォルムへのこだわり、なにより圧倒的な個性を追求したモノといえる。また、盃という機能については酒宴は古くから儀礼・交流の場としての意味合いが強く、酒類と酒器はそこで発展した。
現代、飲み会は個別化と飲酒離れといった希薄化がすすんでいる。古来よりの酒宴の席は、神聖な儀礼や政事における意思決定をも含み、さらには無礼講といった立場を超える祝祭の場として人の度量や心意気を見る場でもあった。その密度を恢復し、突出した個を持つ酒器によって酒宴=コミュニケーションを盛り上げる端緒としたい。 当時、武家の教養として発展した日本の総合芸術、茶の湯。その系譜を汲んだ懐石の器として発展した酒器。茶の湯と戦国武将と工芸、特に焼き物との密接な繋がりから必然的に導いた頬鎧のフォルムをした磁器盃という関係性を特筆しておきたい。
Artist
アーティスト
1987年 福岡県出身 2010年 佐賀大学文化教育学部美術・工芸課程 卒業 2011年 鹿児島県長島町にて作陶 2017年 福岡県那珂川町、鹿児島県長島町で工房を構える 陶磁器。太古から成る大地を用い、素材のもつ魅力を追求し、炎を操り、結晶化する。 価値観の多様化が言われつつも、現代のリソースは都市部に集中する一方、空洞化と画一化が進んだ地域の文化的な力が弱まっているが、都市部から発信される時代の価値観やニーズを意識しつつも、拠点である九州、地域の独自性を積極的に混合し、あえて地方から価値を発信したい。企業ではない、個人の領域でのみ追求できる異化作用のあるフォルム・質感を追求している。 継承されてきた技法、伝統を踏襲しながら現代を生きる自分にしかできない表現を模索している。画一化し、窮屈さを求める社会に対するカウンターとしての個性と質を兼ね備えた地域工芸のあり方を探り、そのための価値観を育て、意思を持って発信し続ける。その志と誇りの意思を形にしたのが古賀の焼物である。代表作に無数のスタッズを施した器、オブジェ等の『SPIKY series』、鎧をモチーフにした装着する器、『頬鎧盃』などがあり、個展を中心に海外アートフェア、パリ、ミラノ国際見本市、人気漫画、アパレルブランドコラボ等、活動も幅広く、国内外で高い評価を受けている。
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