吉岡 俊直
アーティスト
「フォトグラメトリ」を導入した版画作品を手がけるアーティスト。
1972年京都府生まれ。97年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了。2014年から京都市立芸術大学で教鞭を執り、自然の振る舞いのデジタルデータ化・物質化をテーマに研究を行っている。
作品
吉岡 俊直のアート作品をArtStickerで掲載中。吉岡 俊直のアート作品のサイズ、素材、作品コンセプトや、個展や経歴などのアーティスト情報も公開しています。
プロフィール
バイオグラフィー
1972 京都府生まれ
1995 京都市立芸術大学美術学部卒業
1997 京都市立芸術大学大学院修了
1999 名古屋造形芸術大学 ( 現・名古屋造形大学 ) 美術学科 講師
2005 名古屋造形大学 総合造形コース 准教授 ( 現・コンテンポラリーアートコース )
2014~ 京都市立芸術大学 版画専攻 講師
2015~ 同大学 准教授
私は、現代社会が陥っている物事に対する平坦な捉え方に一石を投じる機会として、そして新たな世界の捉え方を想起できる装置として、photogrammetryによる版画作品を現在制作しています。それは、大きなストーリーやアミューズメントではなく、日常に根ざした、リアルで具体的な体験を基盤にして考えています。なぜなら、そのリアルで地続きに繋がっている感覚こそが、作品鑑賞や展覧会を後にしても尚、響き渡る新たな感覚として鑑賞者の中に残ると思うからです。物や空間の捉え方を揺るがす事というのは、一見難しい様にも思えますが、実はシンプルな投げかけでも実現できると感じています。
昨今、3DCG で構成されたメタバースに入って、買い物や、街づくり、飛行などに没入するような経験も得る事が可能になっています。その経験の後、実際の建物や行き交う人々が、まるで「作られている様な感覚」がしばらく続いたのには、私自身驚きました。このような日常の捉え方の再規定を、商業ベースのゲームの副産物としてではなく、むしろ、そういった感覚を主役に据え、可塑性を持った事物にあふれた世界だと想定し、シンプルな手法と、観客の能動的な陶酔によって、日常の情景を変容するような場を作り出したいと考えています。この事は、これから益々広がり、浸透するであろうARやSNSに対する、フィジカルな反応の指針となる気がしてなりません。
この作品シリーズ制作のため、普段見慣れた情景を撮影してゆくうちに、大きな発見がありました。それは、いかに我々は表面の色や陰影に誤摩化されているか。逆に言えば、表面の情報の影響力がいかに強いか、という事です。家に持ち帰って立体化の解析を行うと、現場では気づかなかった構造に気づかされます。テクノロジーの謳歌ではなく、テクノロジーのフィルタを使って、自分が出会った驚きを視覚芸術の作品として提示したいと考えています。 具体的には、版画作品としてゴムシートにシルクスクリーンで刷ることによって、データという非物質的な存在を、ゴムやインク(シルクスクリーンのインクは分厚く、盛られている感覚を有します)といった物質感を伴うメディアで実体化できます。このことで、デジタルデータに触覚的な体験を付加させる事が可能になります。(文:吉岡俊直 2018)
経歴
- 主な個展(2005~ selected)
- 2005 ギャラリー Ray, 名古屋
- 2006 ガレリアフィナルテ, 名古屋
- 2008 ガレリアフィナルテ , 名古屋
- 2009 Gallery OUT of PLACE, 奈良
- 2010 TOKIO OUT of PLACE, 東京
- 2010 ガレリアフィナルテ , 名古屋
- 2012 名古屋造形大学 D1 D2 D3 ギャラリー , 名古屋
- 2012 ガレリアフィナルテ , 名古屋
- 2012 アートラボあいち , 名古屋
- 2015 ガレリアフィナルテ , 名古屋
- 2015 ギャラリー 16, 京都
- 2018 Gallery OUT of PLACE TOKIO, 東京
- 2019 ガレリアフィナルテ , 名古屋
- 主なグループ展(2006~ selected)
- 2006 < 名古屋市芸術奨励賞受賞 >
- 2006 造形の森から 名古屋造形芸術大学 美術学科 教員展/ノリタケの森ギャラリー , 愛知
- 2006 Independent - イメージと形式 - /愛知県美術館ギャラリー G1、G2, 愛知
- 2007 二・五次元 絵画考/ワコール銀座アートスペース , 東京・ギャラリーマロニエ , 京都
- 2008 崇高から不気味なものへ/海岸通ギャラリー CASO, 大阪
- 2008 MAXI GRAPHICA/FinalDestinations /京都市美術館 , 京都
- 2008 THREE-DIMENSIONAL /ギャラリー旬 , 愛知
- 2009 映像メディアのコンテキスト/名古屋芸術大学ギャラリー Be, 愛知
- 2009 アート & テクノロジー/京都工芸繊維大学・美術工芸資料館 , 京都
- 2009 景 Reflection Projection /名古屋市民ギャラリー矢田 , 愛知
- 2009 あいちアートの森/ SMBC パーク栄 中央広小路ビル 東陽倉庫テナントビル , 愛知
- 2010 蝉の会/文化のみち鐘木館 , 愛知
- 2010 Talking Rocks / Villa Romana, フィレンチェ|イタリア
- 2011 第二回 蝉の会/文化のみち鐘木館 , 愛知
- 2011 京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品展 ART であしあと 2 版画卒業・修了作品展/京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA
- 2011 NARA 映像コテンパンダン展 2011 in ならまち/カイナラビル , 奈良
- 2012 Redefining the Multiple / Ewing Gallery, University of Tennessee, アメリカ
- 2014 拡張する地平/53美術館,広州|中国
- 2016 Multiply それぞれの地点より燐光する視点/京都精華大学 ギャラリーフロール , 京都
- 2017 Stone Letter Project - 石からの手紙/宝塚大学 Gallery TRI-ANGLE, 兵庫
- 2019 Stone Letter Project 3 /京都場 , 京都
- 2020 第 11 回高知国際版画トリエンナーレ展 < 佳作賞 > /いの町紙の博物館 , 高知
- 2020 ヒズミのキワ 小林亮介 吉岡俊直/ガレリアフィナルテ , 愛知









