usaginingen

アーティスト
アーティスト
usaginingen(ウサギニンゲン)は、2011年にドイツ・ベルリンで結成されたアーティスト家族である。平井伸一、平井絵美、平井海凪の3人で活動している。
自作の映像機と楽器を用いたライブパフォーマンスを特徴とし、映像、音楽、影絵、機械工作を組み合わせた独自の表現で、これまで30ヶ国で公演を行ってきた。2014年にはアイスランドで開催されたReykjavik Visual-Music Festivalでグランプリを受賞。2021年には文化庁「AFF」の助成を受けて全国38公演を実施し、同年にはApple Japanの広告にも起用された。2026年には高松市美術館にて初の美術館展示を開催した。
2016年、usaginingenは活動拠点を瀬戸内海の豊島(香川県)へ移した。人口千人に満たないこの島で劇場運営と創作活動を続けるなかで、その実践は舞台作品の制作にとどまらず、暮らしのなかへと広がっていった。 自ら改修した大工の倉庫を「豊島ウサギニンゲン劇場」として運営し、国内外から訪れる観客に向けてライブパフォーマンスを上演している。
また、放棄された土地を活用して公園や畑をつくり、子どもたちが自由に遊べる環境を整えてきた。竹や流木で遊具をつくり、窯を築き、少しずつ手を加えながら、人が集まる場所へと育てている。
2023年には、使われなくなっていた旧乳児院の活用を託され、「ShinAiKan(神愛館)」として再生した。現在はアーティスト・イン・レジデンスの拠点として国内外のアーティストを受け入れながら、食堂イベント、展示会や上映会、ワークショップなどを定期的に開催している。
2025年からは東京藝術大学および香川大学のサポートにより、「自分たちで作る祭」の取り組みを、瀬戸内 Merry Go Roundと名して開始した。特に豊島の子育て世代とともに、地域に根ざした新しい祭のあり方を模索している。
近年、絵美は絵画制作や絵本出版へと表現の幅を広げている。また、2024年には岡山県瀬戸内市の依頼を受け、初の野外インスタレーション作品を制作した。
2026年からは、劇場に隣接する30年近く使われていなかった建物に手を入れ、「usaginingen Kunsthaus」として新たな活動を始めた。改修すること自体が目的ではなく、そこで起きる暮らしや制作、試行錯誤の過程そのものを表現として扱う試みである。
ベルリンで始まった活動は、豊島での暮らしを通して少しずつ広がってきた。現在も家族それぞれの表現を続けながら、日々の暮らしを通じたアートプラクティス(芸術実践)を重ねている。