A Part and the Whole/ バナナ座
Year: 2026
Material/Technique: Oil, Canvas
Size: 33.3cm×24.2cm×2点
Edition: Unique
Signed:Not Set



About the Work
- Year
- 2026
- Material/Technique
- Oil, Canvas
- Size
- 33.3cm×24.2cm×2点
- Edition
- Unique
- Signed
- Not Set
- Credits
- Courtesy of KAORU USUKUBO
- Frame
- Included
- Work Certificate
- Not Set
- Category
- Painting
Work Details
素材:Oil on canvas
Artists' Statement
絵画と向き合い続けるうち、なぜ描くのか、何が絵画たり得るのかという問いへと、私たちは繰り返し引き戻される。
その問いは一度で解決されるものではなく、制作の中で何度も立ち上がり、姿を変えながら持続していく。
ここに集ったメンバーは、それぞれ異なる背景を持ちながら、「絵画」という未だ定義し尽くされていない存在を、それぞれの手つきと速度で模索している。
先史時代の洞窟壁画から宗教画、遠近法、印象派、キュビスム、抽象表現主義、コンセプチュアルアート—そしてAIが一秒でイメージを生成する現在に至るまで、絵画は常に「これも絵画か」という問いと共に更新されてきた。東京藝術大学油画第6研究室では、そうした長い時間軸から絵画というメディアを成立させている固有の条件—空間、時間、光—見出された支持体と身体との関わり“視る”という行為そのものを改めて問い直しながらそれらの条件がどのように拡張されうるのかを各々の制作から探っている。その一連の流れは「人間はいかに世界を視るか」という問いの連続でもある。
2026年にこの研究室にこのメンバーで集うことができる時間は、実質的にはわずか1年に過ぎない。
現在の研究室は、2年生4名、1年生4名、留学生1名、助手、教授を含む11名で構成されている。
それぞれの制作はテーマも方法も大きく異なり、作品同士の関係性もあらかじめ規定されているわけではない。
制作は本来きわめて個人的で孤独な営みであるが、ここにおいては、他者の存在や日常の出来事が、混色されるかのように静かに制作の内部へと入り込んでいく。
隣から聞こえてくる講評、何気ない会話、制作の合間に交わされる時間。それらは次第に制作と不可分のものとして作用しはじめる。
そこで生起する出来事は、しばしば偶然的なものとして現れる。しかし私たちは、それらを単なる偶然や一過性の奇跡として見過ごすのではなく、その中に関係性や意味を見出そうとする態度を持ち続けることで制作へと接続する。
偶然性は単なる不確定要素ではなく、絵画の可能性を押し広げる契機となる。
「GABE(贈り物)」というタイトルは、この場に集ったという偶然そのものを指すのではない。むしろ、その偶然をどのように受け取り、そこに意味や関係性を見出し、制作へと接続していくのかという私たちの態度そのものを示している。その中に生じるわずかなズレや重なり、あるいは偶発的な出来事の連なりは、これからそれぞれが歩んでいく絵画史の中に分岐点として現れるのではないのだろうか。
絵画というメディウムを通じてしか現れない何かを、私たちはまだ信じている。
東京藝術大学油画第6研究室一同
展示風景
Exhibition Information
- Past Exhibitions
Artist
アーティスト
東京藝術大学美術学部油画准教授
2004 東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業
2007 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了
2010 東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了 博士号(油画)取得





