「 まちのはな 」
Year: 2016
Material/Technique: Thread
Size: 約15 x 3 m
Edition: Unique
Signed:Not Set

About the Work
- Year
- 2016
- Material/Technique
- Thread
- Size
- 約15 x 3 m
- Edition
- Unique
- Signed
- Not Set
- Credits
- courtesy of the artist and YUKARI ART
- Frame
- Not Included
- Work Certificate
- Not Set
- Category
- Installation
- Style
- Quiet, Half Abstraction
Work Details
2010年のある日、たぶん、「 少年 」くん のメンテナンスをしている時だったと思います。 まさかいしかわさん本人に会えるとは!というハイテンションで声を掛けてきた人がいました。聞けば、直島に惚れ込み名古屋から引っ越してこの近くでお店を開くんですとのこと。
お店の場所は、「加茂丁」という名の路地の奥、築百年を超える「あらやのまえ」という屋号の家屋。門をくぐると中庭があり、右手のその先が母屋。外観の赤いのが、看板。看板替わり。敢えて文字を入れないデザインにしたのだそうです。店の名前も、何のお店なのかも書かれていないけれど、大変印象的。
何の店かと言えばここは、美容室。名は「りあん」。
お客さんは、島内外のお年寄りからちびっ子まで、正に老若男女の熟語のとおりです。すっかり人気となりました。明るい中庭に、常連さんたちが季節毎の花を持ってきてくれるのだそうです。
フランス語で「絆」を意味するその名は、時間と共に育まれ、深まっているようです。
作品制作は、2016年。
開店前にリクエストを頂いていたのに、構想6年!掛かってしまいました。
路地が狭くて、壁一面全体を真正面から一枚の平面作品として観賞するのは困難で、かつ、ビシッと既に完璧な外観のデザインを台無しにするわけにはいきません。
長いこと答えの出ないままでしたが、他の作品のメンテナンスの合間にぷらり立ち寄って、二人の美容師さんとそしてお客さんたちと、何でもないような話をしたり、店の周りをうろついてみたりするうちに、ある時、ふわりとハードルを超えることが出来ました。
この島で生まれ育った人、移り住んだ人、働きに来てる人、旅の人...
いろんな関わり方で、共に時を刻んで、今日の歴史が紡がれていく。
その姿をお祝いしたい、そういう動機で作品を構成しました。
本来は季節が限られてしまうモチーフですが、直島の町花・ツツジを選びました。
本当の花とは真逆の色で描いたのは、まぶたの裏で景色が広がるように。
窓の下に極小のサインもありますので、こちらもお見逃しなく...。
Exhibition Information
Artist
アーティスト
1977年 奈良県生まれ。2002年 多摩美術大学卒業。 「糸」で描く「線」の画家。常にペンとノートを持ち歩き、心にとまった何気ない光景を端的な線で捉え、その場その時に描き留めることを日課とする。この即興で捉えた線をキャンバスやガラス、壁や窓などの「新たな場」へ糸を用いて表現(再現)する。アートの島、香川県・直島内に点在する民家の外壁など、いしかわが公共の場所に施す作品は見事なまでに「場」の雰囲気に溶け込み、自然と受け入れられている。様々な場所へ出向き、その場にあった作品を制作する活動を「線の旅」と名付け、生み出された線が世代や国境を越えて人々の心をつないでいくことを目指しており、2016年には韓国・SODA美術館からも招聘を受けて滞在制作を行った。トヨタ自動車の企業広告のための作品制作や谷川俊太郎氏らによるコンサートチラシへの作品起用、アニエスb.(agnès b)青山店のショーウインドーに作品を制作するなど幅広く活躍中。
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直島に於ける いしかわかずはる の作品のうち遂に8作品目。
2016年作。
最初の「 少年 」くんの制作が2006年だったので、10周年記念作品ということになります。
十年のうちに、飲食店や民宿も増えました。この町に新たに移り住んだ人達もいます。
今度の舞台は、「 りあん 」。
名古屋からやって来た二人の美容師さんが開いた美容室です。
フランス語で「 絆 」を意味するこのお店からは、老若男女との楽しげな会話が聞こえてきます。
人の華咲くこの場所に、「 まちのはな 」を描きました。
路地の奥のこの作品、ご評価いただければ幸いです。
頂いたご支援は、作品のメンテナンスと、今後も続く「 線の旅 」に充てさせていただきます!