修士一年時に描いた作品です。
現在も研究しているエンカウスティーク技法について学んだことを初めて大作にした作品です。コンセプトもお読みいただけると嬉しくおもいます。感想お待ちしております!
topi
作家
作家
エンカウスティークという古典技法を使用し、記憶や思考を描く製作をしています。
私はエンカウスティークという古典技法を扱っています。
この技法は溶かした蜜蝋に顔料を加え、絵の具として画面に固着させて描写していくものです。エンカウスティークの絵の具は熱によって状態が変化します。画面上で冷えて固着すると、堅牢な画面のようにみえます。しかし、熱を加えると再び融解し、隣同士の絵の具の境界が混合して流れ落ちたような表情になります。
この形状の変化を記憶に見立てて制作をしています。
私の制作の起点は、記憶を留めるという点にあります。
記憶とは流動的で外部からの刺激により変形、消失したりするものだと考えています。ヒーターによる熱を刺激、蝋が溶けあうことを変形と捉えて、描いては溶かし、描いては溶かしを繰り返して作品を作っています。
また、ファンタジックな作風の中に観察を伴った表現を含めることで、自身の考えたことやその時の状況(記憶)を一枚にまとめています。