西会津の手漉き和紙である出ヶ原和紙を使って木版画で制作しました。2021年の6月から7月にかけて実際に現地へ行き一から手漉き和紙を作る事から始めました。この作品は西会津で実際滞在した時の経験やキーワード、物語をもとに制作しています。圧倒的な自然に囲まれて過ごしてみて人間以外の見えない存在をテーマにしています。手漉き和紙は2枚の絵を重ねて一枚の作品にしました。額装は透明なアクリル板に挟んだ額装にしてあり裏からも見れます。フレームは楢木材になります。
私の制作はドローイングから始まりそこから出来た形を木に転写し鋸で色々な形に切る。形は少し厚みがあり物質的になる。転写しているので反対側はドローイングした形になり両面に形ができる。それを彫刻刀で彫っていく、私にとって彫ることは手で触りながら形を確かめるような触覚的な要素が大きい。そしてそれを紙に摺るとその形はまた反転する。私は摺ることによって生まれる複数性の差異に興味がある。それらは見えない物の存在が微かに紙に残っている事があるからである。










