



關於作品
- 製作年份
- 2019
- 材料或技法
- 其他的
- 版本
- 獨特
- 簽名
- 不包含
- 畫框
- 不包含
- 作品證書
- 沒有設定
- 類別
- 安裝
- 風格
- 日常生活
作品詳情
使われなくなった建物の窓に灯る明かりは、現実に生活する誰かの住処の明かりと繋がっています。人々が帰宅すると灯り、眠りにつくと消える明かりは、彼らの生活が重畳して成す社会のゆるやかな脈動を等身大に表します。
この作品は、廃墟となった学生宿舎をまるごと再利用し、現役の学生たちから募集した住人たちに、各居室に仮想的に「住んで」もらう試みです。建物の窓から見える明かりはインターネット越しに制御されており、各居室の「住人」の住処の明かりが灯ると、連動して学生宿舎の窓の明かりも点灯します。
「住人」たちはセンサを搭載した小さなデバイスをそれぞれの住処に設置しており、学生宿舎はこれを通じて明かりの情報を収集しています。作品内ではこれを《カギ》と呼びました。《カギ》は学生宿舎の対応する部屋がそれぞれ決まっていますが、外観からはわからないようになっています。
作品は毎日日没と同時に起動し、鑑賞者は建物の窓の明かりを外から眺めて鑑賞することになります。「住人」たちは自分の住んでいる部屋の窓の位置とともに、自身の生活に関するテキストを公開しています。鑑賞者は、窓の明かりの明滅の裏側にある「住人」の姿を想像します。
この作品は学生宿舎のかつての姿を蘇らせるとともに、実際にはばらばらに住んでいる学生たちの生活の様子を俯瞰し、観察するツールでもあります。
展示の際は事前にオンラインで「住人」を募集します。2021年、2度めの展示時はコロナ禍だったこともあり、作家自身も会ったことのない人と、実際には一度も会わないまま《カギ》を受け渡して「住んで」もらう、という奇妙な展示になりました。
実際に集まった、「住人」たちによるテキストは以下のようなものです。
> 早寝早起きをしたいと考えているがなかなかできない。(207号室)
> 遅くに帰ってきて、ついうっかりで夜ふかしをしてしまうことが最近増えてきました。(311号室)
> 寒くなってきてますますお布団の吸引力が強くなってきました。 生活リズムはめちゃくちゃで、4時に起きたり4時に寝たりしてます。(216号室)
> 朝、太陽の光で目覚められると調子がいい。昼間、家にずっといるのはあまり好きじゃない。夜はできるだけ家でゆっくりしたい。 帰宅して一人じゃないのは時々ありがたいけれど、部屋の灯りがついていることがプレッシャーになる時もある(308号室)
> 夜は家に帰らなければならない(215号室)
このときは東京の会場にも展示があったため、建物外にカメラを配置しライブ配信するという試みをしました。日没ごろに建物の明かりが灯り、夜明けまで明かりが時々ついたり、消えたり……。
みな夜型生活なのか明かりが増え始めるのは意外と遅く、日付が変わる頃がピーク、そのまま3時ごろまでついたままの部屋もあります。ときどき、建物の前を通る自転車のようすや歩行者の会話が聞こえたりもします。
学生たちのコミュニティの中に等身大で立ち続けたこの作品。実際に建物を前にすると、窓の奥に身震いするほどの存在感を感じます。コロナで「家」というハコがひときわ目立ったこの時期ということもあり、作家自身にとっても興味深い体験でした。
建物をまるごと作品にする異色な取り組みについて、技術的な工夫や道のりを記録した記事を公開しています。
知見・体験をドキュメンテーションし共有する、技術系の人間が作る作品ならではのコンテンツではないかと自負しています。ぜひこちらもお楽しみください。
建物の明かりをハックする「住人たち」「カリヨン」ができるまで
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藝術家
アーティスト/テクニカルディレクター
1997年、大阪生まれ。計算機やデジタルデータを用いて、自らを囲む外界を、身体を超えた視点から俯瞰し整理することに取り組んでいる。筑波大学大学院所属。
Born in 1997, Osaka, Japan. Working on viewing and organize the world around with viewpoints beyond our body, by using computers and digital data. Belonging to Master course, University of Tsukuba.








本作品はこれまでつくばでのサイトスペシフィックな作品として機能してきましたが、現在は他地域で新たに立ち上げることができる機会を探しています。
コミュニティの中にあるということ、実物を前にして感じる存在感が生命線とも言えるこの作品。資金は候補地域の調査や施工資材へ活用させていただきます。