
關於作品
- 版本
- 獨特
- 簽名
- 沒有設定
- 畫框
- 不包含
- 作品證書
- 沒有設定
- 類別
- 繪畫
- 風格
- 肖像
作品詳情
修士作品として制作した本作は、パートナーをモデルとしている。彼と私は付き合って3年が経つ。彼は、これまで数々の場面で私のことを支えてくれた。また私の死生観や制作に、大きく新たな展開をもたらしてくれた人物でもある。今回の修了制作は、今までの制作の中でひとつの節目であり、このタイミングで彼をモチーフに描きたいと考えた。
彼は会社員で、朝から晩まで、1日の殆どを会社で過ごしている。傍から見ているとハードワーカーだと感じる。そしてこれまで一緒に過ごしてきた中で、私はしばしば彼が眠っているところに遭遇してきた。本人曰く「眠ることが好き」なのだそうだが、寝息が聞こえないほど静かに、泥のように眠りこけている姿を見ていると、私は時々彼が死んでいるのではないかと不安になる。日頃の仕事ぶりだったり、近頃ニュースでもよく取り上げられているせいか「過労死」の3文字が頭をよぎりつつ、彼の顔に手や耳を近づけて呼吸しているのを確かめるとほっとする。この行為を繰り返すうち、人が眠っている状態とは生きながらにして最も死に近い状態なのではないかと考えるようになった。
私は16歳の時に、自宅で同居していた父方の祖母が息を引き取る瞬間に立ち会ったことがある。
当時、祖母は末期癌を患っており、高齢であることもあって手術が出来ず、自宅で緩和ケアをする方針となった。身体が思うように動かせなくなり、寝たきりになって1ヶ月ほどが経った頃、その時はやってきた。危篤状態に陥り、在宅介護を担当して下さっていた医師から「もう家族を呼んだ方がいい、2〜3日が山場だ」と言われ、父は兄姉たちを関西から愛知の自宅へと呼び寄せた。従兄弟たちも何人か来てくれたと記憶している。
危篤状態となってから3日後、祖母は私たち親族に見守れながら息を引き取った。
医師が家にやってきて、死亡判定を行い「○時○分、ご臨終です。」と皆の前で告げた。
「眠るように死んだ」とか「永眠」という言葉があるが、まさに死亡直後の祖母はまだ少し温かく、眠っていた時と何ら変わりない姿でベッドの上に横たわっていた。
死亡判定は
1.心臓拍動停止
2.呼吸停止
3.脳機能の停止(瞳孔対光反射の消失)
の「死の3徴候」を以って判定されるという。
改めて見てみると、このたった3つの項目分しか生きていることと死ぬことは違わないのだということに驚く。
私が彼の寝顔を見つめる時、彼の命とその先にある死を見つめているような気がする。いつか来たるべき日が訪れた時、私は彼の姿を同じように描くことがあるのだろうか。
彼の寝顔を描くことは、彼の命や魂を慈しむと同時に、いつか必ずやってくる別れに対してーそれが死別となるのか離別となるのかは、今は知る由もないがーどこか準備をしているのかもしれない。
展覽資訊
- 過去的展覽
- #ArtStickerで卒制展2020.03.04 - 03.31
藝術家
painter
1993年生まれ、愛知県出身。2020年女子美術大学 大学院美術研究科 美術専攻 博士前期課程 洋画研究領域修了予定。自身の経験から構築されてきた死生観をテーマに、絵画・写真・テキスト等を使って作品制作をしている。 私はこれまで自身の経験から構築されてきた死生観に基づき絵画・写真・テキスト等を使って作品の制作に取り組んできた。 根底にあるのは「死は生の対極にあるのではなく、いつも誰しもの隣に存在しており、それがいつ訪れるのかは誰にも分からない」という経験則である。「Mement mori(死を忘れる勿れ)」という言葉があるように、いつか必ず訪れる死について考え、制作を継続することで「生きる」ことについてより真摯に考えることが出来ると考えている。 現在の日本は戦後74年を迎え、医療や科学技術の向上等の恩恵により人々が直接的な生命の危機に瀕する機会は限りなく少なくなり「人生100年時代」と歌われるまでになった。一方で、近年若年層の死因の第一位が自殺であることが問題視されている状況が続いていることなどから、現代における死への意識は多様化していると感じる。80年まで延びた平均寿命により、命の強度に対する過信が生まれているのではないだろうか。私自身もかつて過信してきた1人であるが、友人を交通事故や自殺で突然失ったり、自分が臨死体験をしたことで考え方が大きく変わった。 どの命も長く生きられる保証などどこにもなく、そこに存在しているだけで奇跡の連続なのである。 こうした考えから、当たり前のように享受しているこのいのちの姿をより明確に捉えようとした時、日々の生活の中の何気ない瞬間、そして自分を取り巻く人々ー家族や友人や恋人ーのことを描き留めるようになった。それは個人的なメッセージでもあり、現代を生きる命の記録でもあり、他者と共有することのできるイメージであると考えている。 【略歴】 2014年 女子美術大学 芸術学部 美術学科 洋画専攻 入学 2018年 女子美術大学 芸術学部 美術学科 洋画専攻 卒業 2018年 女子美術大学 大学院美術研究科 美術専攻 博士前期課程 洋画研究領域 入学 2020年 女子美術大学 大学院美術研究科 美術専攻 博士前期課程 洋画研究領域 修了予定 【受賞】 2020年 大久保婦久子賞 受賞 2019年 第55回 神奈川県美術展 入選 2015年 平成27年度女子美奨励賞 受賞 【展示】 2020年 第43回東京五美術大学 連合卒業・修了制作展(国立新美術館) 2019年 「呼吸、見つめて、手を合わせて、」若手作家現代美術展(東京国際フォーラム 相田みつを美術館) 2019年 Coil展 vol.10 座標(ギャラリーなつか) 2018年 平成30年度 座間市文化セミナー 女子美術大学大学院生による現代美術展vol.6「望 遠 鏡」(ハーモニーホール座間) 2018年 第41回東京五美術大学 連合卒業・修了制作展(国立新美術館) 2017年 女子美術大学洋画専攻卒業制作学内有志展JUNGLE JUNCTION(女子美術大学 相模原キャンパス) 2017年 Luce Occhio Visione展(イタリア、ミラノ 旧聖カルポーホロ教会) 2017年 拠展(デザインフェスタギャラリー) 2017年 五美術大学交流展小作品展(銀座モダンアート) 2016年 五美術大学交流展2016(武蔵野美術大学) 2016年 五美術大学交流展小作品展(銀座モダンアート) 2016年 絵画の小径(SMBC信託銀行本社オフィス) 2015年 Enigma展(イギリス、ラフバラ大学 Fine Art Gallery)
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