
關於作品
- 版本
- 獨特
- 簽名
- 沒有設定
- 畫框
- 不包含
- 作品證書
- 沒有設定
- 類別
- 雕塑
- 風格
- 動物
作品詳情
「セミの抜け殻の抜け殻」
2018年/30 × 30 × 30 (mm) /3D プリント / 透明樹脂/ アクリル板
セミの身体にある記録を焼き付けた作品。
アブラゼミの寿命は5年とも、7年ともいわれている。一週間じゃないの?と思った人もいるかと思うが、セミの命の大半は土中で過ごす幼虫期間だ。
その間、木の根から樹液を吸い成長していく。
成長していく中で、周りの環境がセミに影響を与え続けている。地上で過ごす人間とは違うあり方で世界から影響を受け続けている。
つまり、セミの体はセミの経験してきた世界の記録メディアである。
そして羽化するとき、地上へ上がり抜け殻を残す。
その抜け殻はいわば、セミの経験してきた記録のネガであり、それをポジに起こすことができれば、セミが土中で経験した世界の形を表現することが可能になるのではないかと考えた。
セミの抜け殻の中の空間を3Dスキャン、透明樹脂にて3Dプリントした。
作品が置かれる台座は短文をレーザー彫刻したアクリルミラーとなっている。
ーーー以下、透明アクリルに彫刻を施した短文の全文----
アブラゼミの幼虫は、卵から生まれてすぐ、土の中に潜って過ごす。
5年間とか 幼虫期間には諸説あるみたいだけど、
とかく成虫寿命からしたらとても長い時間。
その時間の長さはクワガタムシやカブトムシと比べても
数倍の時間をすごす。
オオクワガタは一年の幼虫期間で、成虫になってからも3年以上生きたりする。
なんでセミはそんなに長い時間土の中で過ごすのだろうと、考えてみる。
きっと彼らにとってとても大事なことをしている時間だからだろう。
五〜八年間の時間を暗い土の中で過ごしているとき、そのセミは、もっと暗くて深い 地面の下のことも、80cm上の地面の上の世界のことも、感じているのだろう。工事の振動とか、雨が降って湿っぽいとか、晴れが続いて乾いてきたとか、樹液を吸っている木が弱ってきたこととか、調子が良いこととか。
そういったことを毎年毎年繰り返しているアブラゼミの幼虫は、毎年毎年ニンゲンのとは違う方法で世界を記憶しているのだろう。
そうしたアブラゼミの幼虫たちは、ある日地上へ出てゆく。出ていって少し歩いてみれば、新しくアスファルトの舗装がされたところに出くわしたりして生まれた跡にまだ土だったこの下に潜っていった兄弟たちを、思ったりするだろうか。
何はともあれ久しぶりに地上の空浮きを吸った幼虫たちは、木に登り羽化をするわけで、その時脱いだ体は置いてゆく。出てきた体は羽を持ち、空へと飛んでゆく。昨日まで土の中で暮らしてたのに、どこで飛び方を習ったのか 飛んでゆく。
脱がれた体たちは、脱いで飛んでいった体が役目を果たした跡も その場に残り続けたりする。
もちろん分解されて、さっさと土に戻ってしまうものもあるだろう。
でも時たま、冬をこすものもあったりする。
それでそれは誰かの写った写真みたいだと、あるヒトはおもったりした。
誰か知らない昔の人が写った 赤茶の写真。
それでそれは、写真でいえばきっとネガフィルムの・ようなものだとそのヒトは思った。
逆光に照らされたネガの中のヒトは、真っ黒な背景の中、すっぽりと白く透き通っている。
なのでネガを反転させて、ポジにしようと試みた。
数年間の土の中で、その体に染み込んだ記憶を 結晶として再び取り出そう。
このセミは今年、二度目の羽化をする。



































リサーチのため9月~10月末までインドネシアにいます。
皆様から応援していただきました資金は、リサーチ後の作品制作に利用させていただきたく思います。「かつて風景の一部だったものに~」は確実に新作を作るプランと、ほかにもこちらで見てきたものから何か新しい作品が生まれないかなと思っています。