山に観るあわい
制作年: 2025
素材・技法: 紙, 和紙, 墨
サイズ: 70 × 70 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり

About the Work
- 制作年
- 2025
- 素材・技法
- 紙, 和紙, 墨
- サイズ
- 70 × 70 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- 相談可
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 上村白冰
- 発送元地域
- 未設定
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- コンセプチュアル, 抽象, 哲学・ヴァニタス
Work Details
私の作品は、言葉や文字が持つ“制限性”への問いかけを根源とする。
言葉が事象を囲み、さらに文字が言葉を閉ざす。この一連の行為のは、ある種の内なる矛盾を孕んでいるのではないか。書と対峙する時、そんな想いが常に心に湧き上がる。
「あわい」作品群は、この言語による制限から解放され「本来の姿」へ立ちかえる道を、事象本来の波長が持つ「微かな残り香」を手がかりに辿る、探求の一片である。
それは、紙に独自に配合した墨のみ(白抜剤などの特殊な素材は一切使用していません)で描くことによって、これまで以上に墨と紙の可能性を追求する試みであり、また同時に、描いた言葉ないしそれを示す具象、そしてそれらの意味、そのそれぞれの「あわい…間」にあるものを、墨と紙の個性の重なりと変化によって顕在化させ、一層深化した姿を見出す試みでもあります。
まず最初に、言葉やその意味を示すための墨を置き、次に紙全体を墨で覆い、乾燥とともに具象が現れるのを静かに待つ。
定着したはずの墨が、やがて抜けていく。
そんな不可逆的な現象は、幾重にも及ぶ一度きりの出来事(一回性)の集積として「あわい」の姿を発現させる。
それは、墨の五彩…「青」「黒」「紫」「白」「赤」…が創りあげた無限の色彩が、様々な紙の個性と出会うことで「紙」と「墨」の境界が溶解し、そのあいだに生まれた曖昧で移ろう領域の或る瞬間の風景である。
またそれは、形而の上と下である。
そこは“ある”と“ない”が同時に息づき、確かさと不確かさが重なり合うところ。
墨は、そんな矛盾を飽和しながら「あわい」を可視化してゆく。
全て“在る”と“有る”の「あわい」なのだと諭しながら。
白なのか、黒なのか
それは、白が生まれているところなのか
それとも、黒くなろうとしているのか
いずれにしても、あなたの目に映ったこの瞬きは、永遠の中の“今”であり、それは今と云う“次の一瞬”であることだけは、これまでも、これからも変わらない。
それだけは確かな事だ。
触れられそうで、触れられない
そんな輪郭と輪郭のあわいで
言葉にならない何かが、静かに息をしている
光が影へと変わる、その間
時間が重なりほどける、その間
あなたとわたしの間
そして、わたしの中の間
そんな確かさと不確かさのあわいには
名づけられない想いが在る
「あはひ」は始まりでもなければ
終わりでもない
ただただ、ただただ揺れている
見つめることで初めて現れ
そして
見過ごすことでしか立ち現れないもの
それは、あなただけが観えるもの
※「あはひ」とは古語で、「間(あいだ)」や
「隙間」などの意味
また、物と物との間柄、仲、組み合わせ
調和、情勢なども指す
How to Buy
この作品は購入が可能です。
¥165,000
ウェイティングリストに登録
ウェイティングリストに並び、自分の順番が巡ってくると、購入可能な作品をご案内させて頂きます。
チャットで作品購入相談
アート専門のコンシェルジュがあなたの作品購入をお手伝いします。おすすめの作品のご提案、購入でお困りのこと、なんでもご質問ください。
Artist
〓 書家 〓 japanese calligrapher 〓 contemporary artist
1978年 大阪府生まれ
墨の薫りとともにあった原風景――
書道師範であった祖母が筆を走らせる姿。
その傍らで育ち、「言葉が線となり、線が言葉となる」書の世界に自然と魅せられていった。
そこに滲む感情、宿る魂。
書とは、ただの文字表現ではなく、内面そのものの顕れなのではないか――
そんな想いが、表現の原点となる。
高校時代、「書く」ことで何かを伝える歓びに目覚め、以来独学で“自分の書”を探求し続ける。
2020年、世界が静寂に包まれた春。
改めて「書とは何か」を問い直し、原点に立ち返る決意をする。
かねてより私淑していた書家・小書齋氏に師事
伝統と革新の狭間にある“現代の書”と真正面から向き合いはじめる。
白ト黒ノ繪
静寂でありながらも、その内には激しさを秘める――
書は、今もなお進化と深化を続ける、現代表現の最先端にあると信じている。



今後の作品制作費のため、ご支援いただいたお金は大切に使わせていただきます