新身訓練:I want to see my back.
制作年: 2024
素材・技法: 版画, アクアチント, エッチング
サイズ: 600 × 455 cm
エディション: エディション有
サイン:あり




About the Work
- 制作年
- 2024
- 素材・技法
- 版画, アクアチント, エッチング
- サイズ
- 600 × 455 cm
- エディション
- エディション有
- サイン
- あり
- クレジット
- 2024年4月6日(土)-5月5日(日) 「TOKAS-Emerging 2024『新身訓練: I want to see my back.』 」 (トーキョーアーツアンドスペース本郷、2024) 撮影:加藤 健 画像提供:Tokyo Arts and Space 協力:荒川 弘憲 Sat, April 6 - Sun, May 5, 2024 ‟TOKAS-Emerging 2024 ‘Training for my new body: I want to see my back’ ,” Tokyo Arts and Space Hongo, 2024 Photo: KATO Ken Photo courtesy of Tokyo Arts and Space Cooperation: ARAKAWA Koken
- 額装
- あり
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- 奥野智萌
- 発送元地域
- 千葉県
- 発送までの日数
- 1週間ほど
- カテゴリー
- 版画
- スタイル
- コンセプチュアル, 動物, 哲学・ヴァニタス
Work Details
作品のコンセプト・制作意図
2022年に脊椎側弯症の手術をした私の体には背骨にそって約40cmの手術創が残っています。術後はその傷跡が膿んだりしていないか、背中にぶつかりそうなものはないかなど、後ろが気になる日々を過ごしていました。そんな中、うさぎは視野が360度あるらしいと知りました。うさぎといえば、術前に通りかかった白兎神社が現代医療発祥の地とのことでお参りし、お守りを入院先に持って行っていたのです! それらの出来事が自分の中で繋がっていくにつれ、うさぎという存在に羨望・エンパシー・運命的なものを感じ始めたのでした。
私はこれまで、漫画をはじめとする様々なメディアを用いて、自分と異なる身体を持つ者が見ている世界について思索してきました。それは、中学生の時に脊椎側弯症と診断され、自身の身体に異形性を感じてきたことに由来するのだと思います。胃液の分泌を自分の意思で制御できないように、知らず知らずの内に脊椎の形が変形したことは、私に身体と意識は決して渾然一体ではないことを強く印象付けたのでした。そして身体を離脱可能な「からだ」と考え、自分と異なる身体を想像することへの興味へつながったのです。
ユクスキュル『生物から見た世界』の、クリサートによる様々な動物が見ている世界の図版はどれも人間が想像しやすいようヒューマナイズされています。私は彼らのように他者が知覚する世界への関心に近づきながらも、クリサートの図版のように他者の見る世界そのものを提示する方法とは異なるアプローチを考えています。つまり他者の知覚の仕方をいかに想像させるかという「触媒」としての機能について検討していきたいのです。今回は銅版画を用いて、「うさぎが知覚する世界はいかに想像可能か」について思索しました。
展示風景
この作品で表現したかったこと
この展覧会は、うさぎの知覚する世界を想像する新しい身体を手にいれるための新身訓練の場としたいと考えています。それは広く言えば他者への生成変化を試みる分裂的自我を受け入れようとする訓練の場にもなるでしょう。
重要な主題は〈うさぎが知覚する世界はいかに想像可能か〉ということであり、〈うさぎが知覚する世界はどういうものか〉ではありません。他者の知覚する世界を想像するために私は、その世界のかたち(答え)をそのまま描くのではなく、かたちになる前の状態やかたちの周りにあるもの(問題)をつくろうとしています。 そのため、本作の狙いは展示作品をインターフェースに想像してもらうところにあります。このとき、うさぎの知覚する世界は複合的な模型のようなものとして鑑賞者の中に立ち現れることでしょう。
(個展「新身訓練:I want to see my back.」より)
制作手法や使用している道具
本作はエッチングとアクアチントによる銅版画作品です。6種類の版それぞれに趣向を凝らしました。特に、蛇の抜け殻を用いたソフトグランドエッチングは初めての試みでしたが綺麗に鱗の模様が現れました。
私はこれまで漫画を用いた制作をしてきたのですが、線画とトーンで世界を表現する漫画と、エッチング(線描)とアクアチント(色面)によって描画する銅版画には近しいものを感じています。漫画の表現技法を銅版画制作に取り込みながら、うさぎを取り囲む世界の6種類のイメージを描きました。
制作にかかった時間
本作は、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻の修了制作作品として制作しました。そのため、プロトタイプ制作も含めて約1年かけて制作しました。
Exhibition Information
- 過去の展示
- 奥野智萌 個展「記憶からあとずさり」2025.01.13 - 01.18
How to Buy
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Artist
アーティスト
1998年 京都府出身
2021年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業
2024年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了
現在、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程在学中
指点字通訳者(2020年2月〜)























末永く作品制作を続けるべく、材料費、アトリエ・倉庫の維持費、個展開催費など、制作に関わる資金として大切に使わせていただきます。ご支援いただけると幸いです。