共鳴
制作年: 2023
素材・技法: キャンバス, ミクストメディア, アクリル
サイズ: 97 × 486 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり




About the Work
- 制作年
- 2023
- 素材・技法
- キャンバス, ミクストメディア, アクリル
- サイズ
- 97 × 486 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
共鳴
深刻な食糧不足。それは熊を比較的食べ物がある人里へ呼び寄せた。どこに食べ物があるか分からない山奥を探し回るよりも、確実にそこにある畑や栗林を目指した方が安定的に食料を得られるからだ。ただし、それだけが理由ではないだろう。
食べる瞬間は誰だって無防備になりやすい。通常、食事の最中に危害を与えられかねない異質な存在はなるべく遠ざけておくものだ。しかし山の中で得られる食料は、人も熊も食べられるものが非常に多い。旬の季節になると、お互いのテリトリー内で競合してしまうこともしばしばある。熊はなるべく人や他の動物と相対しないように、山の奥深くにひっそりと染まるような体表を持ち、臆病で繊細な感覚を持つ。人が安心して山に入るため、野生動物を遠ざける対策をとるのと一緒で、彼らもそれなりの知性や体質を持ち合わせている。何が起きるか分からないリスクを負ってまで、熊の方から人前に姿を現すことは滅多にないことだ。
でも何日も食べるものがない、極限状態が続いたらどうだろうか?
なりふり構ってはいられないとしたら?
アクリルガッシュ 岩絵具 水干絵具 胡粉 熊膠 パネルにキャンバス
作品やタイトルに込めた想い
ついに崩れた土の器。
生命の水へと姿を変えて、大河に溶け込み、溢れ出す。
対する彼らは熱を絶えず、恵みを求めた旅を続ける。
毎日毎日山をまたぎ、何度も何度も世代を越えた。
いつしか変化に怯えない強かさを纏っていった。
数多の生命が混濁する時、雨注の空は互いの領域を分断する。
世界の全てが赤く濁って見えるうちは道の先が交わることなく、傷つける間もなく、飛び越えることなく、青いままでいられるはずだった。
いずれ雨は止む。
いずれ大河に溶け込んだあの個はいなくなる。
流れたものにとらわれる間もなく、彼らは対岸を見続けている。
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Artist
絵画作家
1994年秋田県生まれ、同地在住。2017年秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻卒業。秋田に在住しながら狩猟免許(第一種銃猟、わな)を取得し、東北の狩猟・マタギ文化に関わりながら“ 生命の根源 ”を辿り、“人と生物と自然 ”の関係性を問う絵画作品を制作している。
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