Invisible Grove 〜不可視の杜〜
制作年: 2022
素材・技法: 紙, その他, 金箔
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定

About the Work
- 制作年
- 2022
- 素材・技法
- 紙, その他, 金箔
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- クレジット
- 「越後妻有 大地の芸術祭 2022」2022.4-2022.11 会場:苗場酒造 写真:Manami Hayasaki 協力:TOKYO STUDIO cas
- 額装
- 未設定
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- インスタレーション
- スタイル
- その他
Work Details
「越後妻有 大地の芸術祭 2022」Invisible Grove ~不可視の杜~
名水の地・津南で100年続く酒蔵がある。苗場酒蔵を初めて訪れたのは、地元の人も「油断した」と苦笑いするほどの大雪に見舞われた直後で、山も街もすっぽり雪に包まれていた。苗場酒造は立派な木造の建物で、杉玉が軒先に吊り下げられている。大きな引き戸を開けると、芳醇な香りが流れてきた。ちょうど、お酒づくりの真っ最中。閉ざされた麹室の中で職人たちが黙々と作業しているに違いない。体ごと浮き上がりような香りの中を歩いていると、肉眼では見えない麹菌の存在を感じる。確かにここには麹の杜がある。
この広間はかつて職人たちが泊まり込みに使っていた休憩部屋だったという。大きな盃や、徳利、御膳などは苗場酒造が所蔵する古道具(とはいえ、新酒を振る舞う時など、現役で使っている)を使わせてもらった。光が差し込む多数の小窓、立派な梁が美しい。
麹菌をモチーフにしたオブジェを室内に多数配置した。
苗場酒造にあった「不二」の盃。
小さな障子窓に設置した映像インスタレーション。顕微鏡で覗く菌の世界をイメージした。生きた菌がうごめくような。
壁面の映像インスタレーション。吊り下げられたオブジェは風が起きると緩やかに動く。実体と実体の影と実体のない影が重なり合う。映像の影に使用したオブジェはここにはない。
影は現れては消え、時に、麹が歩き出す。
もう10年以上前のことだけれど、切り絵を制作しているという年配の方とお話をする機会があった。その方は、下絵を黒い紙に重ねて一度に切るという技法で制作していて、下絵は最後には捨てられるので「捨て紙」と呼ぶらしい。自分の制作過程で、この技法を使うことはほとんどないが、捨て紙の存在を面白いと思った。捨て紙を使う切り絵の世界では影の存在なのだろうか。
映像インスタレーションで影を作るオブジェ制作の際、下絵を重ねて切る方法で作ってみた。ランプシェードのように吊り下げられたオブジェは、その捨て紙を使った。下絵と共に切り抜かれた黒い紙が主役になるはずだが、この空間には存在しない。あるのは、影と、捨て紙。見えないものを想像させる影だけが残った。
ここで展示しなかった「本来の主役」の方は清津倉庫美術館で開催された「大地のコレクション展」で展示する機会を得た。
撮影:野口浩史 / Photo by hiroshi noguchi
提供:アートフロントギャラリー / courtesy: Art Front Gallery
レンズを通して見えるものは増えた。想像する力と科学は密接な関係にあり続けるのだと思う。
見えないものと、想像力
インスタレーション:紙、合成樹脂塗料、金箔、映像
1年
ART FACTORY城南島
目に見えないものを昔の人はどのように想像して見ていたのだろう。
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Artist
Artist
2007年、Chelsea Collage of Art and Design, BA Fine Art 卒業。
自然や生態系に人間が向けてきた眼差しを通して、人間や社会について考察する。









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