Unconscious Mirror LOT.048

制作年: 2022

素材・技法: パネル, アクリル, ミクストメディア

サイズ: 91 × 91 × 3 cm

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:あり

Unconscious Mirror LOT.048

About the Work

制作年
2022
素材・技法
パネル, アクリル, ミクストメディア
サイズ
91 × 91 × 3 cm
エディション
1点物、ユニーク
サイン
あり
額装
相談可
作品証明書
あり
カテゴリー
絵画
スタイル
ポップアート, ポートレート, 半抽象, 日常, コンセプチュアル, エモーショナル, 社会・政治・歴史, ジェンダー

Work Details

作品のコンセプト・制作意図

日常の情報を“正しい”と言えるだろうか?“情報の捏造”をコンセプトに、レシートで架空のポートレートを制作した。プライベート情報でもあるレシートは私たちの多様な暮らしを覗かせている。日本全国から集めたレシートを解体し、その情報から浮かび上がった、不鮮明なポートレートは、アノニマスな存在であることを物語る。私にとってこのフィクション化する行為は、世に自身のアバターを生成させる行為である。また、納品時に付属するキャプションも作品の一部である。記載された金額は使われたレシートの総額であり、販売価格ではない。本来なら赤丸シールは売約済みの証であるが、展示では金額を隠すだけの機能に過ぎない。私たちはどれだけ、アート産業で見慣れている様式やシステムを疑い、純粋に作品を観ることが出来るだろうか。

素材・技法

木製パネルにレシート、蜜蝋、パラフィン、ダンマル樹脂のコラージュ

View in a Room

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アーティスト

2022年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。日常的で記憶に残らないような時間や消費行動を「時間のささくれ」とし、情報社会に生きる自身と他者との関わりや「個」としての在り方など、時間に纏わる言語を考察しながら制作をしている。 日本全国からレシートを集め、2015年からアイロンとレシートを使ったライブアートパフォーマンスを開始。熱を与えると変色する感熱紙の特徴を生かし、熱でドローイングする。ほか、壁画、油画、インスタレーション、グラフィックデザインなど、活動は多岐にわたる。 アーティストステイトメント  僕は熱しやすく冷めやすい生き方をしてきた。言ってみれば器用貧乏として生きてきたのかもしれない。おとなしくて、笑わなくて、紙とペンをいつも持ち歩いている子供だった。父子家庭で育った幼少期、コンビニ弁当生活が続いた。母親代わりの祖母が入院した時だった。値段と日替わり弁当と書かれた感熱紙のラベルは、油汚れのついた電子レンジで温めると、小さなラベルの世界がじんわりと飲み込まれるように黒くにじんでいく。僕は油に放り込まれたような時間を体感し、消費されていく感覚を持ち始めた。もう二度と戻らないというリアリティがつきまとい、生死と時間が定められた速度で前に進んでいる。誰にでも平等に与えられる 24 時間を意識せざるを得なかった。それから僕は、コンビニ弁当を買っては電子レンジで温める度に、じっとラベルの世界が染まっていく時間を見届けることが日課になった。後に僕の中にある身動きができないような静かな熱を、そのまま表してくれる感熱紙が感情のキャンバスとなった。そして紙とペンを持ち歩いていた僕の手には、いつしかレシートだけになっていた。爪先がペンの代わりとなり、掻きむしるように摩擦熱となって、他者の時間が刻まれたレシートにも施されていった。とはいえ、時間は僕を構成するエレメントであるにも関わらず、僕は未だに時間を理解できない。あるいはそもそもその気がないのかもしれない。しかし、他者は僕が知りえない時間を容赦なく与えてくる。他者と僕の時間の摩擦を感じるとることで、はじめて時間を理解できるのではないかと考えている。それが僕のパフォーマンスであり、僕の生と熱が生き続ける証として実体化するのである。  熱はいつかきっと冷めてしまうかもしれない。熱が色褪せて、記憶や記録として残していたものの輝きを失ったとしても、僕は褪せてしまった時間は美しいと思う。そしてまた新たな時間として見つめ直さなければならない。

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最終更新日
2024.01.25