蓮とコンクリート

制作年: 2022

素材・技法: 樹脂, アクリル板, その他

サイズ: 30.3 × 24.2 cm

エディション: 未設定

サイン:未設定

Save Fill Icon
3 お気に入り
蓮とコンクリート
蓮とコンクリート
蓮とコンクリート
蓮とコンクリート

About the Work

制作年
2022
素材・技法
樹脂, アクリル板, その他
サイズ
30.3 × 24.2 cm
エディション
未設定
サイン
未設定
額装
未設定
作品証明書
未設定

Work Details

Exhibition Information

Artist

千葉尋
✔︎

千葉尋

美術作家

千葉は独自に研究した、葉に図像を焼き付ける技法、クロログラフを軸に、感情、記憶や死生観を、植物の形式を通して作品に落とし込む。修士課程を修了後、政府機関での海外ボランティア活動に2年間従事、2017年より作家活動を開始する。2022年技法に関する特許取得(特許第7010568号)。 Art Brutの作家に似たアウトサイドの制作観と、彼らを作家に仕立てるインサイドの視点が千葉の内側では明確に分かれている。自らの無意識から生じたものを可能な限り客体として鑑賞し、言語化を試みる。 近年は美術番組、ブレイク前夜への出演や、東京藝術大学での技法に関する講演、九州での滞在制作など、活動の場を広げている。 千葉の作品に見られる制作哲学は、Art Brutの作家たちの原初的な表現と、その独自性を見抜き取り上げるキュレーターの視点を、独特に組み合わせている。千葉は、自らの無意識から浮かび上がる純粋な表現を客観的に捉え、言語化し、アートとして再構築する試みを続けている。 写真を葉に焼き付けたときの独特の質感は、古写真から得られるノスタルジアを彷彿とさせる。この特異な技法が影響するのか、現在や、まだ訪れていない未来の出来事を、過ぎ去った過去のように思い浮かべることができる。それはまるで未来で遺影に触れているような、特殊なノスタルジアを引き起こす。 葉に現像するイメージは、千葉のdéjà-vuの体験から触発されている。作家本人が言うには、自分の記憶にある景色に懐古感情を抱くことのほうが少なく、初めて訪れる場所で、たびたび既視感を覚えるのだという。四人兄弟の第三子として育った千葉は、常に自分が余分な存在であるかのように認識していたという。その幼少期からの諦観が、自己の身近な記憶への愛着を阻害し、逆に不慣れな土地に既視感を覚えるような、不可思議な感覚を生んだと推測できるかもしれない。 その千葉独特のdéjà-vuと、葉に写真を焼き付ける行為が生む二重の懐古感は、我々に時間を超えた幅広い体験を提供する。葉に映る人物は鑑賞者の友人の幼年期や、幼少の娘の未来の姿、祖父の青春時代、あるいは過去の夢の中で見た、理想の自分かもしれない。 この「未来/現在の懐かしさ」という矛盾した時間と感覚の中で、千葉の作品は写真表現が潜在的、将来的に示唆するメメント・モリの教えを、いまここの瞬間に強烈に感じさせている。 このアプリオリな懐古感は、どれほどの人々と共鳴するのだろうか。例えば高所から落ちる際に、ほとんど誰しもが共通して抱く恐怖のような、人類に普遍的なdéjà-vuの感覚は存在するのだろうか。千葉は自身の感覚が特異であると理解しつつも、一定数の人間に共通する、遺伝子に刻まれた記憶の可能性について、理性的、空想的な視点を交えて、探求を続けている。⁡⁡⁡⁡

アーティスト情報を見る

Comments & Stickers

この作品はスティッカーを送ることができません。
最終更新日
2023.10.14