Human Evolution 3
制作年: 2023
素材・技法: アクリル, キャンバス, 油彩, ミクストメディア, 木綿・コットン, 羊毛・ウール
サイズ: 117 × 91 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり




About the Work
- 制作年
- 2023
- 素材・技法
- アクリル, キャンバス, 油彩, ミクストメディア, 木綿・コットン, 羊毛・ウール
- サイズ
- 117 × 91 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- なし
- 作品の販売元
- 清水伶
- 発送元地域
- 東京都
- 発送までの日数
- 2週間ほど
- カテゴリー
- 絵画
- スタイル
- 抽象, エモーショナル, エネルギッシュ
Work Details
Human Evolution 3
117x91cm
2023
Oil, Acrylic on canvas and old clothes
コンセプト:
多感な時期を古着の街・下北沢で過ごした。海外発のTシャツやジーンズ、帽子やブーツまで。それらはまるでゲームの中で遺跡から発掘された伝説の装備のように、弱い自分の変身願望を満たす、憧れの対象であった。いつか大人になってお金を自由にできるようになったら真っ先に古着を購入したい、そんな話を友人にしたことがある。しかし、返ってきたのは「古着なんて気持ち悪い」のひと言だった。
古着は当然のことだが、誰かが着ていたものだ。その服の数だけ、まつわるエピソードがある。それは、ここぞというときの勝負服として着られていた服で、誰かと愛の言葉を交わす夜を過ごしたラブストーリーかもしれないし、重い病気を患った持ち主と闘病生活を共にした服で、何かをやり残したまま亡くなってしまった悲劇かもしれない。そんな古着の持つ「個人の記憶や想い」を感じるなら、確かに気持ち悪いと捉える人もいるかもしれない。鈍感な私にとっては映画作品を探すようなとても楽しい妄想遊びなのだが、友人は違ったようだ。
古着を選ぶということは、サステナブルで地球に優しい行為だ。しかし、古着が大量に流通するということは消費社会の裏返しでもある。そして、古着を発展途上国などに寄付するという動きもあるが、その実態の多くは転売ビジネスとなっており、寄付先の繊維産業の衰退に繋がり、雇用減少に至り貧困を助長していることはあまり知られていない。世界の衣料の生産量は必要とされる量をはるかに上回り、ゴミとして焼却処分、国によっては年間100トンを超える量を埋め立てており、この大量生産・大量消費のサイクルは環境問題にも繋がっていく。
古着は「個人の記憶や想い」を染み込ませられるメディウムとして、大量消費社会を語る上で欠かせないモチーフとして、さらに、よりマクロに捉えると面白い。服を脱ぐと、人間は無防備になる。猿と一緒だ。服を纏っているということでかろうじて原始からの脱却をした知的生命体であるという世間体を保っている。現に街なかで素っ裸でいたらこの現代社会では逮捕されてしまう。服は「個を社会と切り分けるもの」なのである。
だから私は、キャンバスに古着を纏わせてみた。途端、このキャンバスは極めて個人的なものであると同時に社会的造形物になる。そして原始、つまり宗教画をはじめとした純粋な絵画芸術から脱却し、現代における先端芸術に身を置くという世間体をとる。さらに現代アートもマーケットに大きく左右される産業であり、そこを流通する作品たちも、まるで大人のための着せ替え人形のごとく消費されていく。そんなアイロニーを込めて、唯一無二の人生ドラマを包括する、NFTでは扱えない一点ものの作品として、ここに表現する。
今、個々人が社会への関わりを見つめ直すことを求められている。
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Artist
美術家 / 映像作家
喪失と再生、沈黙と語り、可視と不可視といった境界を横断しながら、「声なき声」を聞き取る映像インスタレーションを制作する現代アート作家。近年は、自死遺族、身体機能の喪失、差別経験など、語られにくい体験を持つ人々にリサーチを行い、観客が「他者の痛み」を追体験する装置を構築している。
2018年に現代美術へ転身。かつて商業映像の演出家として築いたフィクションの語法と、現実に生きる人々の声を編むドキュメンタリー的手法を融合させ、個人の記憶を社会的な問いへと昇華する作品を展開。
2025年、東京都台東区主催により《あなたがいない「 」を、どう埋めるかさがしています》を企画・主催。ゲシュタルト療法の「エンプティチェア」を参照し、同一人物が一人二役で喪失体験を語る対話映像インスタレーションを中心に、自死遺族や差別被害者ら10名の声を集めた。鑑賞者が自身の体験と静かに向き合う場として注目を集める。今後は「語られない記憶のアーカイヴ化」と「匿名的共同性の創出」を主軸に、より国際的な文脈での作品展開を構想している。



























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