Spreading Growth
制作年: 2026
素材・技法: 油彩, 木綿・コットン
サイズ: 65.2 × 91 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり





About the Work
- 制作年
- 2026
- 素材・技法
- 油彩, 木綿・コットン
- サイズ
- 65.2 × 91 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- KATSUYA SUSUKI GALLERY
- 発送元地域
- 東京都
- 発送までの日数
- 展覧会終了後、2週間程度
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
oil on cotton
ステートメント
“野辺 ”
雨が降る
根は暗がりに、
土は水を抱き
光は葉の裏へまわる
名もなき芽がひらき
朽ちた枝は虫の居場所、
羽は風の流れを渡る
去るもの
残るもの
生まれるもの
還るもの
幾つもの時間が折り重なり、
静かに息づく
起伏を歩く
目と同じくらいの速度で
昨日にはない草丈
昨日にはない声
日照、
焦げた土を踏む
「野辺」とは、人里に接する野原や草地を意味する古語であり、季節の移ろいや生きものたちの営み、人の記憶や生と死が交わる場所として古くから詠まれてきた。古来、日本人はそのような場所に世界の豊かさを見いだし、名もなき草花や虫、水辺の揺らぎに季節や命の移ろいを感じとったという。
そこには対象を固定されたものとして捉えるのではなく、異なる存在や時間が一つの場所に響き合う関係性を見いだす、知覚のあり方そのものがうかがえる。
私はこの言葉を、ある特定の土地の表層としてではなく、さまざまな存在がそれぞれの時間を携えながら、共に在ることのできる環境として捉える。
どこに根を張るか。光は、風は届くのか。水は留まるか。異なるかたちは存在できるのか ──「環境」は単なる空間的な区画ではなく、温度・湿度・光・栄養素といった無生物的要素と、同種や他種の生物、さらには微生物群集までを含む多層的な生態ネットワークの総体であり、生きものとその環境との関係性、つまり存在の条件そのものを含意している。
棲みかをめぐる断片を周期的に観察することで、異なるスケールや視点が立ち現れてくる。それはかつて何者かが棲まう家であり、忘れられた空き地であり、動物や植物の暮らす自然環境であり、同時に私たち人間が無意識のうちに共存している無数の生命の気配や痕跡が織りなされた空間である。
そして絵画もまた、何らかのイメージが生成される複雑な生の場所といえるかもしれない。それは囲いでも支配でもなく、境界線のにじむ日常の余白のようなものであり、絵は見えない多層の世界と、私たちの感覚のあいだに生まれた接点としてある。
価値づけの一歩手前、周辺に転がる名もなき景色について考えてみる。
稲垣 美侑
Exhibition Information
- 開催中の展示
- 稲垣 美侑「野辺」2026.07.18 - 08.09
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How to Buy
この作品は購入が可能です。
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Artist
Artist
神奈川県生まれ
2026年現在、東京を拠点に制作を行う
2014 東京藝術大学 美術学部絵画科 油画専攻 卒業
2015-2016 ナント美術大学(フランス) 半期交換留学
2021.3 東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 美術専攻油画 博士号取得
























