I Can't Hear You
制作年: 2021
素材・技法: その他
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定



About the Work
- 制作年
- 2021
- 素材・技法
- その他
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- インスタレーション
- スタイル
- 社会・政治・歴史
Work Details
タイトルに引用したのは、テレビ番組「ここに鐘は鳴る」に出演した鈴木大拙が、国際電話がうまく通じずに繰りかえし発した言葉だ(NHKで1959年9月24日に放映。この番組はYouTubeで見ることができる)。この言葉を、100メートルほど離れた会場の両端にあるスピーカーから一瞬だけ時間をずらして流す。鑑賞者はトンネルの端からもう一方の端へと向かうなかで、“音速のゆらぎ”によって変化し、エコーによって不明瞭だったサウンドがやがてフォーカスを合わせ、ある一点においてエコーが消えるのを感じ取ることができるだろう。
基本的にはリベラルな思想を持ち、世界を広い視野から見ることのできる開かれた人物だったと私は思うが、大拙は「平和主義を強力に主張することもあれば、戦争を是認する言説もあり、その観点は揺れて」いた(末木文美士「鈴木大拙の再評価に向けて」より引用)。「大乗仏教の世界的使命」から「世界思想戦」として日中・太平洋戦争を肯定した大拙は、戦後いち早く「神道イデオロギイとの訣別」を唱えもした。不明瞭だったサウンドがいつしかクリアになってようやく聞こえた言葉が「I canʼt hear you very well(よく聞こえません)」であることの“意味と無意味のミルフィーユ”を、近代化の端緒、国防のために造られた要塞島に響かせたい。
Exhibition Information
- 過去の展示
- Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 20212022.01.22 - 03.06Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2021 - アーティストコメント2022.01.21 - 03.06
Artist
現代美術家
所属ギャラリー
1980年、神奈川県生まれ / 東京在住 コンポジション(構築)へのアプローチではなく、環境などの諸条件によって変化してゆく「事象」にフォーカスするインスタレーションやスカルプチャーを制作。主な個展に、「SP」Ginza Sony Park(2020)「Voluta」カムデン・アーツ・センター (ロンドン、2018)、「ただし抵抗はあるものとする」十和田市現代美術館(2018)、ほか、数々の国際展およびグループ展に参加。2015年ACCにて渡米のほか、日産アートアワードグランプリ(2015)、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞(2017)など受賞多数。2018年には文化庁文化交流使として中国に滞在。
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