芝浜駅
制作年: 2019
素材・技法: 版画, その他
サイズ: 29.7 × 84.1 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:未設定

About the Work
- 制作年
- 2019
- 素材・技法
- 版画, その他
- サイズ
- 29.7 × 84.1 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- 未設定
- 額装
- なし
- 作品証明書
- 未設定
- カテゴリー
- メディアアート
- スタイル
- コンセプチュアル
Work Details
《芝浜駅》
2019|バックライトフィルムプリント、LED ライトパネル|29.7× 84.1cm
地区 : 港区港南
2020年春に暫定開業予定であるJR東日本の新駅の名称が、「高輪ゲートウェイ」に決まった。駅名は公募制を採用しており、応募数では1位が「高輪」、以下「芝浦」「芝浜」と続いていたにもかかわらず、130位だったこの名前が選ばれている。
当然その不透明な決定プロセスには釈然としないが、公募案にもあるように、新駅の辺りは落語「芝浜」の舞台だ。「芝浜」は明治の落語家・三遊亭圓朝の作とされる古典落語であり、裏長屋に住む貧乏暮らしの魚屋が、芝の浜辺で四十二両という大金の入った革財布を拾ったものの、女房はそれを夢だと言い張る───そんな夫婦の人情噺である。
この名作のタイトルを引用しなかった、否、できなかったのは、不動産ビジネスの問題でもあるだろう。地名によって地価は変わってくるからだ。不動産として、そこは断じて貧乏な江戸下町のイメージであってはならず、高級感漂う山の手の一等地でなければならなかった。
さらに言えば接続されたカタカナ語は、郊外から都心へ、ニュータウン的な感性が逆流入していることを示唆するのではないか。山手線上の「高輪」と「ゲートウェイ」の出会いには、“土地の詩”としての「マンションポエム」(大山顕)の響きがある。
仮にそれが現在の東京のリアリティだとしても、しかし私は、この駅名が「芝浜」であると女房に嘘をつかれてみたい。そして3年後の大晦日に、ほんとうは「高輪ゲートウェイ」だと打ち明けられても、夢から醒めずにいてみたい。
Artist
アーティスト
1989 年神奈川県生。主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM)、グループ展に「TOKYO2021」(TODA BUILDING)、アルバムにStag Beat「From Insect Cage」、連載に「東京オルタナティブ百景」(MEARL)など 中島晴矢(なかじま はるや) 1989年神奈川県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。 美術、音楽からパフォーマンス、批評まで、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。美学校「現代アートの勝手口」講師。オルタナティブスペース「喫茶野ざらし」ディレクター。 主な個展:「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM/東京 2019-2020)、「バーリ・トゥード in ニュータウン」(TAV GALLERY/東京 2019)、「麻布逍遥」(SNOW Contemporary/東京 2017)「ペネローペの境界」(TAV GALLERY/東京 2015)「上下・左右・いまここ」(原爆の図 丸木美術館/埼玉 2014)「ガチンコーニュータウン・プロレス・ヒップホップー」(ナオ ナカムラ/東京 2014) 主なキュレーション:「SURVIBIA!!」(NEWTOWN2018/東京 2018) 主なグループ展:「The Struggle for Tomorrow」(3331 ART FAIR/東京 2020)、「TOKYO2021 美術展「un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング」」(TODA BUILDING, 東京)、「変容する周辺 近郊、団地」(品川区八潮団地内集会所/東京 2018)、「明暗元年」(space dike/東京 2018)、「ニュー・フラット・フィールド」(NEWTOWN/東京 2017)、「ground under」(SEZON ART GALLERY/東京 2017) アルバム:「From Insect Cage」(Stag Beat/2016) 主な連載:「東京オルタナティブ百景」(M.E.A.R.L) など http://haruyanakajima.com
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