窓 -Layered Journey-

制作年: 2017

素材・技法: インクジェットプリント

サイズ: 可変 (1030mmx728mm など)

エディション: 1点物、ユニーク

サイン:未設定

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窓 -Layered Journey-

About the Work

制作年
2017
素材・技法
インクジェットプリント
サイズ
可変 (1030mmx728mm など)
エディション
1点物、ユニーク
サイン
未設定
クレジット
© Yuuki URYU 2017-2020
額装
なし
作品証明書
未設定
カテゴリー
写真
スタイル
日常

Work Details

『窓 -Layered Journey-』

ものごとの始まりと終わりよりも、途中にあったことの方をよく覚えていたりする。

その記憶が薄いと、そのものごと全体の思い出も、なんだか強くは残らない。

そして、その途中にあったことの記憶は、何か劇的なことというよりも、一見些細で、ほんの一瞬でしかなかったことが多い。

旅は、出発点と目的地の間を往復するだけではなく、むしろその途中にこそ醍醐味がある。ずっと、そう思ってきた。

僕は、名所旧跡と言われる場所を目指すよりも、その街を感覚を頼りに歩き、写真を撮る。

その街が目的地というより、その目的地でさえも、旅の途中の景色の一つと捉えている。

土地と土地の間を移動する時の窓から見える景色が、一つ一つの街の景色や旅の記憶をつないでいく。

窓ガラス越しに見える景色との、ほんの一瞬の出会いと別れ。この土地に降り立つことはないのかもしれない。

それでも、たった一瞬目に映っただけの景色を、意外にも人は記憶している。まるで写真を撮るように。

そして、本来の目的地での旅の記憶に混じって、ふいに思い出されたりする。

列車、飛行機、バス……の窓越しにほんの一瞬見た、そして流れ去っていった景色。

一介の旅人に過ぎない僕も、その一瞬だけ、その土地の人になる。窓ガラスの向こうに思いを馳せる。

厚さ数mmのレンズ数枚の先に、さらに窓ガラスで隔てられた、青みがかった景色。

その光景の中に日常が、生活が、都市が、田園が、自然が、過去が、現在が、未来がある。

ほんのわずかな時間、通り過ぎただけなのかもしれなくても、その一瞬、旅人はそこにいた。

窓ガラスのこちら側でこうして作品を見ているあなたも僕も、景色の中の一人。

旅は、その連続によってできている。

途中があるからこそ、記憶はつながる。途中があるからこそ、旅は続く。

写真は、ここではないどこかの景色を見ることのできる窓でもある。そんな窓を開き続けたい。

そのために、僕は旅人の、いい意味で”よそ者”の眼を持ち続けたい。

2017 インクジェットプリント 2060mmx1456mm / 1030mmx728mm
展示光景 札幌芸術の森美術館 札幌美術展「旅は目的地につくまでがおもしろい。」 2017

Artist

ウリュウ ユウキ
✔︎

"旅の途上で見る景色"を主題に、一見どこかわからないようで見たことのあるような風景を作品にし続けています。近年は「窓」を切り口としたシリーズに取り組んでいます。 "The scenery of journey on the way" is my theme, and I continue to make the scenery that you have never seen before. "旅の途上で見る景色"を主題に、一見どこかわからないようで見たことのあるような風景を作品にし続ける写真作家。 近年は、列車や飛行機などの「車窓」越しに過ぎ去っていく光景をつなぎ、写真のみならず映像を組み合わせ空間全体を構成したシリーズに取り組んでいる。 1976年、長野県に生まれる。小学6年のとき、手にしたポケットカメラで近所を走る電車を撮り始めたのをきっかけに「写真って面白いな」と思いはじめる。中学校には写真部があり、迷わず入部。祖父~父から借りたマニュアルカメラ『ニコマートFTN』で一眼レフに初めて触れ、そして部室ではモノクロ写真の現像を学び、毎年の文化祭での部展に作品を出品。高校進学後も同様に写真部の活動に没頭。この頃から夏・冬休みに列車で各地へと旅をするようになる。高卒後、東京の書店勤務の傍ら、撮影を続け、休暇ごとに旅に出る。 20歳の時には15日間をかけて「青春18きっぷ」でJRの通る46都道府県を制覇。 1999年、ウェブサイトを立ち上げ、翌年からデジタルカメラで撮ったその日その日の空の姿を写真日記として7年間掲載し続けた。 2001年8月、北海道・小樽で開かれる野外写真展『小樽・鉄路・写真展』に出展、本格的な創作活動を始める(以降毎年連続出展し、2019年に18回目の参加)。 同年11月、東京にて初の個展[landscape // “sora”scape -光景 // 空景 otaru //yokohama 2001-]を開催。以来、年に1~2回の個展及び多数のグループ展に出展を続ける。 2003年7月より、北海道・札幌に在住。 個展・グループ展や書籍・雑誌への掲載など精力的に制作と発表を続ける他、写真を軸にしたデザインなどを通じ、在来の写真表現にとどまらない活動を指向している。 都市と人、それをつなぐ地下鉄や電車をテーマとした作品も作り続けており、2005年以来毎年11月の『さっぽろアートステージ』の「500m美術館」などの企画に作品を連続出展している。2016年春から秋にかけて、札幌市電延伸開業前後の様子を「北一条さっぽろ歴史写真館」にて展示した。また2017年夏の『札幌国際芸術祭2017』で、公式プログラム「市電プロジェクト-都市と市電-」の企画に携わり、札幌市電の車内から発信するインターネットラジオのパーソナリティも務めた。 2013年、六花亭製菓の文化支援活動『六花ファイル』第四期作家のひとりに選出され、同年10月からの一年間、札幌・真駒内の「六花文庫」にて作品とポートフォリオが展示公開された。2015年11月、『アートフェア札幌2015』(クロスホテル札幌)に初参加。新たなアプローチで作品を届ける 入口に立つ(2017年まで連続出展)。 2017年4月8日より5月28日まで、札幌芸術の森美術館で開催の企画展『札幌美術展「旅は目的地につくまでがおもしろい。」』に出展。念願の会場と、半世紀以上続くシリーズ展での初展示を実現した。また2020年1月25日から3月15日まで、北海道立近代美術館での企画展『北海道151年のヴンダーカンマー』 に参加した。 これからも、作品と共に旅をしていくこと(=各地での作品発表)、企画展等からのオファーをいただくことを目指すとともに、改めて写真やそれ以外の切り口から現代の芸術を学び吸収するべく、海外での活動や留学も大きな目標に据えている。 この先も、地続きの日常と非日常の光景の間を歩き、旅し続けながら、その足跡と想いを写し止め、切り取り、かたちにし続けていく。

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支援募集メッセージ

展示する空間の中に「窓」を開き、"旅の途上の景色"を作り出すことが私のテーマです。この一枚があなたにとっての「窓」になれば、作家として無上の喜びです。
心に触れるものがありましたら、ぜひ応援をいただければ幸いです。次なる旅と、現在拠点を構える札幌だけでなく全国、海外も視野に入れた制作と作品展示のために、また、長年の目標でもある作品集の制作など、私の創作活動に生かさせていただきたいと存じます。

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最終更新日
2020.04.24