




About the Work
- 制作年
- 2023
- 素材・技法
- 油彩, キャンバス
- サイズ
- 41.5 × 53 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- クレジット
- Courtesy of YUKI-SIS
- 額装
- 相談可
- 作品証明書
- あり
- カテゴリー
- 絵画
Work Details
<制作方法について>
宮岡俊夫の絵画の描き方はとてもユニークです。すべてのキャンバス作品の裏には、その絵のモチーフとなった、小さな切手ほどの大きさの写真の切り抜きが貼られています。彼は、雑誌の切り抜きなどをその小さなサイズのまま見ながら描いていきますが、その時、その切り抜きは逆さまにしながらキャンバスに写し取っていきます。逆さまになった切手のようなサイズの写真からは、そこにはなにが写っているのかは詳細には見えません。つまり宮岡は、何を描くのか、対象物への一切の先入観を自分自身から排除し、ストイックにそのフォルムと色、光を描くことだけにフォーカスし作品をつくりあげていくのです。
作品は描き終わると元の正位置に戻して完成となります。
<宮岡の絵画における匿名性>
彼が絵画を描く上で試みているのは、この世のすべての風景や事象を「逆さまに描くモチーフにする」ことで、その存在を一旦「名もない、匿名の存在」に変換し、結果的にアウトプットしてみること。この行為は、人が普段知覚するすべてのものには、「これは○○である」という、その名前や意味、存在理由、社会的にどういう立場にあるものなのか、という「存在」があり、私たちはそれを知っている(覚えさせられた)がゆえに,それに縛られている場合もある、ということに気付かせてくれます。
どの時代にもその時代に沿って流行った社会現象や事象、人が存在し、知らず知らずのうちに私たちには、その生きている時代にあわせた常識や価値基準がすりこまれ、それによりすべての物事を判断しています。その常識を一度、フラットな意味のないものとして捉え、アウトプットされた宮岡の絵画は、どこか気になる違和感を生み出し、私たちはそれに気づくことでしょう。この現象は、「これは○○である」という価値基準の世界で描かれたものではないからだと思います。知っている具象なのに、抽象絵画のような感覚、ともいえるかもしれません。加えて、彼の即興的なブラシストロークは画面上でリズムを与え、作者が筆を走らせている鼓動を感じます。制限あるモチーフの色と形以外に、ブラシのストロークだけが自由に踊り、抽象画を描くようなリズムを生み出しています。
YUKI-SIS HPより抜粋
作品の元となった写真が裏面に貼り付けられています
Exhibition Information
- 過去の展示
- 宮岡俊夫 個展 「それから」2025.04.05 - 04.19





















