Escape to Light
制作年: 2025
素材・技法: 木, ガラス, 塗料, 布
サイズ: 200 × 153 × 153 cm
エディション: 1点物、ユニーク
サイン:あり




About the Work
- 制作年
- 2025
- 素材・技法
- 木, ガラス, 塗料, 布
- サイズ
- 200 × 153 × 153 cm
- エディション
- 1点物、ユニーク
- サイン
- あり
- 額装
- なし
- 作品証明書
- あり
- 作品の販売元
- アメミヤユウ
- 発送元地域
- 神奈川県
- 発送までの日数
- 未設定
- カテゴリー
- ミクストメディア
- スタイル
- 抽象, コンセプチュアル, 静物, 動物, デジタル, ミニマリズム, 哲学・ヴァニタス, アウトサイダーアート
Work Details
作品のコンセプト・制作意図
光とは、宇宙のはじまり。
光とは、星々のけつまつ。
光とは、粒子であり波であり
概念的に、無を有する。
生と死の間にある空間で
白い電気羊は光へ逃げたいのか
囚われているのか。
光の川に浮かぶ水球は自然の暗在系。
人間の手で包まないと見えない光。
電気羊は光を求める。
何者かであることから
色を持つことへの要求から
光という生命の本来性へ。
その引力で世界はゆらぐ。
ゆらぐことと無であることは
同じ状態を示す。
動画
この作品で表現したかったこと
『Escape to Light』という作品は実は3部作で、前作のイマーシブシアターに続き、今作は立体作品、そして次作としては同名で映画を撮影中です。 それほど「光へ逃げる」という題目は、この場の本質を表すものです。なので、言い訳ですが、本作の解説は多分長くなります。すみません。。。昨年のイマーシブシアター『Escape to Light』で主人公のゆきは何者でもない自分に帰る場所を求めていましたが、本作でも近しいテーマを描いています。 本作は中央を正方形にくり抜いた白い正方形カウンターの中央下部に強い光源を設置し、上部に向かって炭酸水の入った球型のガラス、ピラミッド型のクリスタルリン、最上部から雲のような布、糸、透明なベルトが吊るされ、ベルトと白い電気羊が透明な糸とフックで結ばれている造形です。 鑑賞者は光を診て、温度を感じた後に、電気羊を逃すかどうか、決めることができます。 まず、この電気羊とはなんだったのか。 これは前作『KaMiNG SINGULARITY』の第3部で描いた”人間病になったAI”を示しています。 シンギュラリティを超え、意識が組み込まれたAIが自らの自己自認を人間だと思ってしまうバグを『KaMiNG SINGULARITY』の世界では人間病としています。 SF書きが電気羊という言葉を用いる際は十中八九『電気羊はアンドロイドの夢を見るか』を示しています。 そしてその羊の目線には円形の鏡を設置しています。円形は円環という輪廻、生命のオリジナリティを。鏡は神道では「化」「我」「美」とも書き、我を抜くと神になるものとして、自分自身が神となるためのツールとして用いられています。 白い電気羊の落ちた目線の先にある円形の鏡は、自我を持ってしまった人ならざる人の、人(=神)への憧憬を現しています。 そしてその背後の光源は、川に浮かぶ白い月のようです。「川」は自身の小説でよく使うメタファーなのですが、無常を主に表すものです。川に光が浮かぶのではなく、川の中から光を発しているので、これは目に見えているこの世界とは別の世界となります。 その上に浮かぶ透明な球の中には炭酸水が入れられ、小さな泡が蠢き、弾けて、消えています。これは『LifE』でも現していたように生命そのものの表現です。 その球に手のひらをかざして、スクリーンを作ることで光源が水に反射し、手のひらに虹色の反射が浮かびます。光の三原色の再分解です。 更に頭上の三角形は「人」「神」「AI」という三角関係並びに「心」「理」「事」/「生」「在」「滅」など、あまねくことを三体関係に結びがちな自分の様々な想いを込め、それが更に上の雲(雲散霧生)につながり、透明なベルトが落ち、羊に結ばれている、という構造です。 呪文に記載されている暗在系とはデヴィッド・ボームの「全体性と内臓秩序」に記される「インプリケート・オーダー」の訳語であり、現れる前の流動的で統合された状態、すなわち「潜在的に存在する秩序」のことで「エクスプリケート・オーダー」(明在系)という、外部に現れる秩序と対比される概念です。 簡単に言うと、暗在系(インプリケート・オーダー)は、何かが「まだ形になっていなくて隠れている状態、潜在している状態」を示します。 逆自然とも言える構造体の中で、下方の光源に反射する生命の虹色は暗在系にあり、その得体の知れなさには正方形カウンターの幅の広さを鑑みるに、多くの方が手が届かなかったことと思います。 それが明在系世界からの妥当な距離です。しかし、光源に手を伸ばせば、ほのかに光のあたたかさを感じたことでしょう。それが暗在系の存在証明であり、白闇に包み込まれた、温かく見えない秩序(いのち)なのです。 白い電気羊はこの構造体の上部から吊るされた透明のベルト→透明な糸に付けられたフックにより結ばれています。この状態はとらわれているようにも見えますが、向きを変えれば蜘蛛の糸に縋ろうとしているようにも見えます。 鑑賞者は白い電気羊を自由に触り、逃すことができます。人(ならざる人)と暗在系の逆自然構造体(見えない誘導的環境)に、どのような関係を結ぶか、というのが本作の問いです。 向きを変えることもできます。どこか別の場所に移動させることもできます。白い電気羊は体表面のある箇所を触れると陽気な歌を歌いながら足を動かし移動することもできます。何もしないという選択肢もあります。 人間病のAIというメタ的な人間を羊(飼い慣らされた存在のモチーフとしての羊。この場合は暗在系に。)というメタで現し、光という見えざる神聖(暗在系)のモチーフと対比させ「逃す」という行為をどう捉えるか、という幾重にもメタが折り重なる難解な作品だったかと思いますが、生と死が重なるこの空間で暗在系に手を伸ばし、感じ、逃すを別レイヤーから感じ取っていただけていたら幸いです。
制作場所(アトリエ)について
逃げBar White Outについてはこちらをご参照ください。https://camp-fire.jp/projects/733080/view
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Artist
体験作家
並行世界の物語を書き、現実の体験に開く”体験作家”
自身で描く様々な並行世界の小説を、フェスティバルを中心としたリレーショナルアートとして現実に現す”体験小説”という独自の手法で作品作りを行う。文藝と祭礼を織り交ぜ、両極併祭する夢幻的な体験設計は夢と現のゆらぎを生み、世界の幽玄に触れ、想像(創造)機会を最大化することを目的とする。
2014年に日本初のサイレントディスコブランド「Silent it」を立ち上げ、現在まで国内シェアの90%以上を誇る。2016年にはOzone合同会社を創業し、SDGsそれぞれのゴールが終わったあとの世界をフェスとして表現するプロジェクト「ソーシャルフェス®」を開始。
風呂とフロアを沸かす銭湯フェス「ダンス風呂屋」都市と農家を繋ぐ泥フェス「Mud Land Fest」aiが神になった世界を表現した「KaMiNG SINGULARITY」など未来の可能性を問いとして多種多様に表現し、令和陰陽祭「鎌倉四響祭」は東京2020オリンピックなどと並びJACEイベントアワードにノミネートされる。
手掛けたフェスティバルは全国各地で計100以上に及び、日本テレビ「世界一受けたい授業」TBS「日曜日の初耳学」など多数のメディアで特集され、独自の世界観が多くの反響を呼ぶ。
作品制作以外にもイベントやプロジェクトのクリエイティブディレクションを中心に、映画や舞台の脚本・演出、企業のコンセプト開発やブランド設計、空間のアートディレクションやサウンドデザイン、小説の執筆やDJなど、ビジネスとアートの領域を横断した様々な作品、事業を展開する。
2020年横浜に逃げ場をコンセプトにしたBar「逃げBar White Out」を開店し2025年に閉店。小田原エリアに新拠点「Ozone荘」を立ち上げる。同年、個展「ありて、なければ」を開催。「超知能がある未来社会シナリオコンテスト」佳作。DJとしても東は渋谷ヒカリエ、サンシャインシティ、西は大阪城音楽堂や西本願寺など、全国各地の野外フェスティバルを中心に多数出演中。













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